SIerを辞めたい、辛いときのストレス解消法｜辞めるか続けるべきかの判断基準を解説

この記事は残業が多いことやスキルを思うように伸ばせないことで悩むSIer向けに辛い職場環境の改善方法をまとめています。この記事を読むことで、今の職場に残るべきか、転職を検討するべきかが判断できるようになります。

監修者	経歴
豊島	株式会社パーソナルナビ メディア事業部。 キャリアアップメディア『THE CAREER』 のインタビュアー兼ライター。 四年制大学の教育学部を卒業後、 都内公立小学校に勤務。 退職後は教育者の経験を活かし、 20代～30代を中心にキャリアアップ支援事業を行う現職に就く。

SIerを「辞めたい」「辛い」と感じるランキング

独自で行ったアンケートを基にSIerの業務を行う中で、辞めたい・辛いと感じる理由をまとめました。

理由1位：納期に追われるストレスが大きい

SIerは情報システムに関する企画開発・コンサルティングからシステム構築の設計開発・運用まで請け負うため仕事内容は多岐にわたります。担当する複数のプロジェクトの納期に合わせて業務をさばいていく必要があるため、常にスケジュール管理が求められます。

クライアントの急な要求により残業が当たり前のSlerも多くいるようです。仕事量が多いだけでなく、終電後まで職場で業務にあたりそのまま仮眠をオフィスで取るような生活の影響で、体調面での不調に悩まされる方もいます。

元SIerの声

理由2位： スキルアップが見込めない

SIerの業務内容は幅広いため、営業・エンジニア・マネジメントなど細かく部署が分かれているケースがあります。その場合、所属部署によってはクライアントへの企画提案や連携部署各所への伝達業務・会議のセッティングなどの庶務が業務の中心となってしまいます。営業・エンジニア・マネジメントの力を発揮できると期待して入社したにも関わらず、実際の業務内容が想像していたものと違いギャップを感じる方も多いようです。

企業の規模にもよりますが、業務の一部を複数の企業に外注している企業も多いです。SEの部署であっても、スケジュール管理や調整業務がほとんどで実際にコーディングに触れることはなくプロジェクトが進む場合も少なくありません。

元SIerの声

理由3位：責任が重くプレッシャーに感じる

業務の中でも調整や管理の比重が大きいことから、業務に伴う責任も重く感じる方が多いようです。何度も調整を重ねても発生する課題点はSIerの悩みの種です。長期間の大きなシステムプロジェクトを扱うことも多い業務柄、終わりの見えない作業や突破できない課題点が次から次へと出てきます。

特に勤務年数が経つにつれ、自身の担当業務のみならず後輩のサポートやチーム全体のフォローなどを任されるようになります。役職に伴う責任の増大により転職を考える方もいるようです。

元SIerの声

仕事のストレスを解消して、辛い気持ちを抑える方法

SIerを辞めた方10名へのアンケートを参考に、辞めたいと感じる理由に対する対処法をまとめました。

Q. 納期に追われるストレスを軽減するには？

A. デスク環境を整える。

忙しくなると会議資料や書類が増えデスクが散らかりがちです。散らかったデスクで仕事を続けても作業効率は下がり、忙しさによるイライラも募ります。一度自分のデスクを客観的に見てみましょう。環境を整えることで心も穏やかになり、自然と作業効率も上がります。

PC周りに自分のお気に入りグッズを置いたりスケジュール管理用に可愛いメモ用紙を用意したり、ただデスク周りを片付けるだけでなく自分のテンションが上がる環境を作ることが大切です。

A. 効率良く業務をこなす同僚を真似する。

厳しいスケジュールの中で自分の業務を振り返ると「どうして私は効率よくできないんだろう。」「また納期ギリギリになってしまった。」とネガティブな方向へと感情が流れてしまいます。自分を振り返ることも重要ですが、まずは先輩や同僚の観察をしてみましょう。

クライアントから信頼の厚い先輩やマルチタスクが得意な同僚の技を盗み自分の業務に活かすことで、今までより納期に余裕をもって業務を完了できる秘訣が見つかるかもしれません。

Q. 仕事へのやりがいを保つには？

A. プロジェクトにおける自分の役割を洗い出す。

「イメージしていた仕事と違った」という悩みはSIerに限らず起こり得るものです。その職業に対する元々のイメージとのギャップを埋められず、なんとなく仕事へのやる気が失われるケースは少なくありません。

自分がクライアントやプロジェクトチームの仲間から何を求められているのか整理してみましょう。必要となるスキルや自分の役割が明確化できれば、新たな目標ややりがいが見えてきます。

A. スキルを活かせる部署への異動を上司に相談する。

自分が伸ばしたいスキル・活かしたいスキルを実現できない部署であれば、別部署への移動も視野に入れましょう。前述の通り、SIerは業務により細分化された部署やチームが存在することがほとんどです。自分が今後どのような役割で活躍したいのかをしっかりと上司に伝えてください。

自分が活かしたいスキルを必要とする業務は自社では扱っていない(外注して他社に任せている)場合は、その会社で状況を改善することは難しいので転職も前向きに考えてみましょう。

Q. プレッシャーを軽減するには？

A. 1人で抱え込まない。

クライアントや外注先の担当者・自社の他部署など社内外の多くの人と連携していくことが多いため、プロジェクトの成功のためには綿密なコミュニケーションが必須となります。同じプロジェクトに携わる人は同じゴールを目指す「仲間」です。自分1人で責任を抱え込まず、周りの仲間とチームプレーを意識することで気持ちが楽になります。

どうしても辞めたい・辛い気持ちが消せない場合は

自分がやりたいことを洗い出してみる

やりたいことが明確でないと、今後も同じ不満を抱えてしまう可能性があります。自身の目指すキャリアを明確にし、やりたい方向に向かっているのか、自己分析しましょう。

自己分析が1人でできない・うまく行かない場合は、「i3 アカデミー」の無料自己診断がおすすめです。無料診断やキャリアプランナーの無料相談など、お悩みにあった解決方法が必ず見つかります。

もし仕事を辞めて、転職するならどうしたらいい？

まずは職種を変えるか検討しましょう。決める基準としては年齢が大きく関わってきます。

20代であれば、興味のある業界に飛び込んでも問題ありません。30代以降であれば、これまでの経験を活かせる職種の中で検討がおすすめです。

経験を活かせる次の職種

システムエンジニア

業務内でプログラミングを扱うことは少ないSIerですが、多くの人がエンジニアとしての開発経験やシステムを扱った経験があります。経験を活かし開発に携わることで、やり新しい技術をインプットできる環境に身を置くことができスキルアップが見込めます。

営業職

社内外で多くの人と連携することが求められるSIerは自然とコミュニケーション力やプレゼンテーション力が磨かれます。磨かれた対人スキルを活かすことで、新規顧客の心を掴みやすい傾向にあります。

どこで仕事を探すのがいいの？

どこで仕事を探すのがいいの？

仕事を探す方法は大きく3つの方法があります。

種類	転職サイト	転職エージェント	人からの紹介
特徴	サイトに掲載された求人から選び、自分で応募	キャリアアドバイザーのサポートを受けつつ転職先を探す	知人や社員の紹介・推薦により選考が始まる
メリット	好きなタイミングで、行きたい企業に応募可能	転職先調査などを代行してもらうため、手間がかからない	書類選考が免除される場合がある
デメリット	求人に応募が殺到し、反応がないことがある	アドバイザーに当たり外れがある	不採用時に紹介者との関係が悪化する可能性あり

どの方法を選ぶにせよ、まずは第三者に相談をして客観的な意見を聞いてみることをおすすめします。

みんなはどうしてる？SIerの退職・転職状況

SIerの離職率に関して、明確なデータは現状存在しません。しかし、SIerは情報通信業に分類されるため、情報通信業の離職率が参考になるでしょう。

厚生労働省の令和2年の調査結果では、情報通信業の離職率は9.2%です。

納期に追われるストレスや責任が重く精神的にプレッシャーを感じやすい環境が離職の一因だと考えられます。あなた以外にも辛い職場を経験し、他の業界・職業へ転職する方が多いようです。

仕事を辞めた人、転職した人の体験談

20代の方の体験談①

なぜその職業に転職したのか

転職してよかったこと

転職して後悔したこと

20代の方の体験談②

なぜその職業に転職したのか

転職してよかったこと

転職して後悔したこと

30代の方の体験談①

なぜその職業に転職したのか

転職してよかったこと

転職して後悔したこと

40代の方の体験談①

なぜその職業に転職したのか

転職してよかったこと

転職して後悔したこと

キャリアに悩んでいたら、まずは無料カウンセリングがおすすめ

現在のキャリアパスに悩みや不安がある方は、プロに相談してみましょう。自己分析しようとしても、なかなか考えがまとまらない・・・。そんな時は、「i3 アカデミー」の無料カウンセリングを利用してみてください。

あなたの相談内容から、客観的にあなたの強みや仕事へのモチベーションを分析してくれます。