美容師を辞めたい、辛いときのストレス解消法|辞めるか続けるべきかの判断基準を解説

この記事は、労働時間が長いことや人間関係で悩む美容師向けに辛い職場環境の改善方法をまとめています。今の職場に残るべきか、転職を検討するべきかが判断できるようになります。

監修者経歴
豊島
豊島
株式会社パーソナルナビ メディア事業部。
キャリアアップメディア『THE CAREER』
のインタビュアー兼ライター。
四年制大学の教育学部を卒業後、
都内公立小学校に勤務。
退職後は教育者の経験を活かし、

20代~30代を中心にキャリアアップ支援事業を行う現職に就く。

美容師を「辞めたい」「辛い」と感じる理由ランキング

独自で行ったアンケートを基に、美容師の業務を行う中で、辞めたい・辛いと感じる理由をまとめました。

理由1位:労働時間が長く体力的がもたない

頭を抱える男性

美容師を辞めたい、辛いと感じる理由の中で、最も多く挙げられるのは長時間の労働とそれによる体力的な負担でした。規定の出勤時間よりも早い早朝などから出勤し、サロンの清掃やタオルの整理などの業務を行います。そして、一日中お客様に対応しなければならないため、お昼休憩を取ることもままならず、休憩時間が30分も取れないことは珍しくありません。

それに加えて、美容師の仕事は技術向上が欠かせないため、仕事が終わってもサロンに残って練習することが必要になります。そのため、十分な睡眠時間が確保できず、体調が崩れてしまうケースも多いです。このような忙しいスケジュールによって、美容師をしている人たちが疲弊してしまっているのも現実です。

元美容師の声

20代 個人経営の美容室の美容師アシスタント
20代 個人経営の美容室の美容師アシスタント

日付が変わる頃に帰宅し、翌日朝7時半には家を出る生活を週6日繰り返していました。毎日睡眠不足で辛かったです。

20代 チェーン店の美容師
20代 チェーン店の美容師

朝は早い時で6時台に出勤、夜は終電まで仕事をする毎日でした。精神面や体力面で辛すぎて辞めました。

理由2位:給与が低く将来への不安を感じる

美容師の仕事は、長時間にわたって体力的にも不健康な時間に働かなければならない反面、その労働時間に比べて、給料が低く、ボーナスも少ない傾向があります。特に歩合制の場合は、収入が変動し不安定なため、将来の不安を感じる方も少なくありません。安定して長く働けるイメージが沸かないという意見も多く見られました。

また、仕事をはじめたばかりの期間は、美容師としてのスキルアップや技術の向上が実感できることに対して楽しいと思える場面も多いですが、仕事に慣れてくると労働条件がよくないことが気になり、不満に感じてくるようです。向上したスキルやノウハウの還元が適切に行われない場合が多く、次のステップに進むことができない苦悩を抱える美容師も多くいらっしゃいます。

元美容師の声

20代 チェーン店の美容師
20代 チェーン店の美容師

どんなに頑張っても給与に限界が見え、将来性の不安を感じるところが多くありました。

20代 個人経営の美容室の美容師
20代 個人経営の美容室の美容師

少しでも前の月より売り上げが落ちたり予約が減ったりすると、このまま売り上げが下がり続けたらと不安になり、 固定給の美容室への転職を考えたりもしました。

理由3位:人間関係の悩みが多い

アシスタントとスタイリスト間の上下関係がはっきりしているため、考え方が合わずに人間関係にストレスを感じるケースがあります。美容師業界では、上下関係がはっきりと存在し、異なる考え方があった場合、強いストレスを感じることがあります。

また、いじめやクレーム対応など様々なトラブルが発生するため、上司や周りの人間に相談できる環境がない場合があります。これらの問題が続くと退職を選択する方も少なくありません。

美容師という職を長く続けていくためには、人間関係を良好に保つ環境と、コミュニケーションや同僚との信頼関係が必要だと言えます。

元美容師の声

20代個人経営の美容師
20代個人経営の美容師

スタイリストは神様のような状態だったため、たとえスタイリストが間違ったことを言っていたとしても絶対に従う必要がありました。

20代 チェーン店の美容師
20代 チェーン店の美容師

上司は面倒見のいいタイプではありませんでした。悩んでいても相談に乗ってくれたり、改善などはしてくれず、そのため苦手意識を強く持ってしまい、会話をするのも億劫でした。

仕事のストレスを解消して、辛い気持ちを抑える方法

美容師を辞めた方10名へのアンケートを参考に、辞めたいと感じる理由に対する対処法をまとめました。

Q. 労働時間を改善するには?

A. 勤務時間改善の相談をする。
働く美容師

残業が常態化している場合は、体調を崩す前に勤務時間や休日の相談をしてみことが大切です。労働時間が長く、残業や休日出勤が当たり前になっている職場が多くありますが、そのような環境で長く働き続けると、体調を崩してしまう可能性もあります。そこで、自分自身の体調のためにも、勤務時間改善の相談をすることが必要です。自分の現状を伝えて話し合いの時間をつくってもらいましょう。

上司に直接相談することで、自分自身が働く時間や休日を確保できる可能性が出てくるかもしれません。ただし、相手が忙しい場合は、相談のタイミングや内容などに気を配って、話し合いの時間を設ける必要があります。自分の現状を正直に伝え、働きやすい環境に改善することが大切です。

A. コミュニケーションの一部をテキスト化する。

美容師は出社が必要な職業なので、口頭コミュニケーションが多く時間をリミットすることが難しいとされています。しかし、コミュニケーションの一部をテキスト化することができれば、業務時間を短縮できる効果が見込めます。

例えば、情報共有を毎日朝会で実施している場合、日報やチャットツールを活用することで、日々の情報共有ができます。また、スケジュールの修正や確認もテキスト化できるため、手軽に業務を進めることができるでしょう。

このように、コミュニケーションの一部をテキスト化することで、美容師たちは効率的に業務を進めることができます。さらに、時間の短縮によって、美容師たちは働き方改革に繋がり、ストレスを軽減することも可能になります。

Q. 給与が低いことへの不安を解消するには?

A. 役職者を目指す。
働く美容師

美容師として安定した給与を確保するには、役職者を目指すなど美容師としてのランクを上げることが重要です。トップスタイリストになれば、1度の昇給で数万円が増えるなど、昇給の幅が大きくなります。トップスタイリストを目指すためには、技術を磨き、指名してくれるお客様を増やすことや、コンテスト出場で結果を残すことなどが近道になります。

ただし店舗によっては昇給がほぼない場合もあるため、先輩スタッフなどに昇給事情を確認することをおすすめします。昇給が見込めない場合は、自分に合った店舗を探して転職することやフリーランスとして活躍することも考えられます。

給与条件だけでなく、働きやすさや雰囲気も重要なポイントです。美容師としての将来のキャリアプランを考え、自分に合った道を選ぶことが大切です。

A. 先取り貯金をする。

給与が低く貯蓄ができないことで不安を解消する一つの方法として、先取り貯金をおすすめします。給料天引きの財形貯蓄や銀行の定期貯金などの方法を利用することで、強制的にお金がたまる仕組みを作ることができます。この方法は、毎月の収入がある程度保障されている美容師の方にとって有効な手段といえます。

また、給与が低くても節約することで貯蓄を増やすことができます。例えば、無駄な出費を減らす、食費の管理をしっかりする、洋服などの買い物を控えるなどの方法があります。美容師は技術向上のために自己投資が重要になる職業です。自分の支出を見直して、どこにお金をかけるか、どこの支出を抑えるか一度検討してみましょう。

先取り貯金をはじめとした貯蓄や節約の方法を意識して、将来の自分や家族のためにお金を貯めることが大切です。

Q. 人間関係を円滑にするには?

A. 第三者に間に入ってもらう。

アシスタントという存在を抱えるスタイリストにとっては、彼らに対して指示や指導を行うことや、一緒に仕事を進める上でのコミュニケーションが求められ、アシスタントには、スタイリストの言うことに従わなければならないという風潮があります。

このはっきりとした上下関係の中でトラブルが起きた場合は、第三者に間に入って話を聞いてもらうことが大切です。マネージャーや上司、あるいは中立的な立場にある人に意見を聞いてもらいましょう。第三者の角度から問題を判断し、アドバイスをくれることで、問題解決のためのヒントを得ることができます。

また、スタイリストに対しても、アシスタントがいなければ売上を上げることができないことを理解してもらうことが大切です。アシスタントに対して、信頼関係や敬意をもって接することで、アシスタント自身のモチベーションアップにもつながります。

A. 転職活動をする。

周りとの人間関係に悩んでいる場合は、まずは問題の原因を考えることをおすすめします。自分がどんなに頑張っても、周りの人を変えることは難しい面もあるため、合わないと感じたら、すぐに環境を変えたほうが結果的に良い方向に向かう場合があります。

美容師業界では転職が多いことでも知られています。特に若い美容師であれば、転職先の選択肢も広がっており、今後のキャリアアップを考える上でも重要なポイントです。

転職する前には自分が求める職場環境や条件などを具体的に整理しておくことが必要です。また、転職することが全ての解決策になるわけではありません。現在の職場での対処方法や改善策を模索することも大切です。

どうしても辞めたい・辛い気持ちが消せない場合は

自分がやりたいことを洗い出してみる

やりたいことが明確でないと、今後も同じ不満を抱えてしまう可能性があります。自身の目指すキャリアを明確にし、やりたい方向に向かっているのか、自己分析しましょう。

自己分析が1人でできない・うまく行かない場合は、「i3 アカデミー」のキャリアカウンセリングがおすすめです。プロ講師による有料級のカウンセリングが、無料で受けられます。あなたのお悩みにあった解決方法が必ず見つかるはず!

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もし仕事を辞めて、転職するならどうしたらいい?

まずは職種を変えるか検討しましょう。決める基準としては年齢が大きく関わってきます

20代であれば、興味のある業界に飛び込んでも問題ありません。30代以降であれば、これまでの経験を活かせる職種の中で検討がおすすめです。

経験を活かせる次の職種

アパレル

アパレルで働く人

美容師の方は、ヘアアレンジをお客様の服装に合わせて行うことが多く、ファッションにも敏感です。そのため、アパレル関係の職に向いています。また、お客様とのコミュニケーション能力も高く、接客や販売においても優れた能力を発揮することができるでしょう。

アイリスト

美容師の方が持つ技術力を最大限に活かせる職業の一つが、アイリストです。美容師の免許があれば、まつ毛エクステやまつ毛パーマなどの技術を活かして、アイリストとして働くことができます。美容師として培ったお客様への接客やサービス提供の経験があれば、アイリストとして優れたサービスを提供することができるでしょう。

どこで仕事を探すのがいいの?

仕事を探す方法は大きく3つの方法があります。

種類転職サイト転職エージェント人からの紹介
特徴サイトに掲載された求人から選び、自分で応募キャリアアドバイザーのサポートを受けつつ転職先を探す知人や社員の紹介・推薦により選考が始まる
メリット好きなタイミングで、行きたい企業に応募可能転職先調査などを代行してもらうため、手間がかからない書類選考が免除される場合がある
デメリット求人に応募が殺到し、反応がないことがあるアドバイザーに当たり外れがある不採用時に紹介者との関係が悪化する可能性あり

どの方法を選ぶにせよ、まずは第三者に相談をして客観的な意見を聞いてみることをおすすめします。

みんなはどうしてる?美容師の退職・転職状況

厚生労働省「新規学卒者の離職状況」調査を参考にTHECAREERが作成

美容師の離職率に関して、明確なデータは現状存在しません。しかし、美容師は生活関連サービス業界に分類されるため、業界の離職率が参考になるでしょう。

厚生労働省の令和2年の調査結果では、「生活関連サービス業界」の就職後1年以内の離職率は27.8%です。

他の職種に比べ、長時間労働や人間関係の悩みが多く、肉体的・精神的に辛いことが一因だと考えられます。あなた以外にも辛い職場を経験し、他の業界・職業へ転職する方が多いようです。

仕事を辞めた人、転職した人の体験談

20代・新卒の方の体験談①

働くアイリスト

転職先:個人経営のまつげサロンのアイリスト

なぜその職業に転職したのか

アイリスト
アイリスト

労働時間が長いうえに低賃金だったためです。美容師の頃は朝は早く、夜は遅く、休日は講習で、プライベートの時間がありませんでした。

転職してよかったこと

ひとりのお客様に向き合えることです。美容師は何人かのお客様を掛け持ちしますが、アイリストはひとりのお客様を最初から最後までじっくり施術ができます。

転職して後悔したこと

美容道具を使うことがなくなり、もったいないと感じています。1本数万円のハサミ数本とブラシ類はもう使わないので、少し後悔しています。

20代・新卒の方の体験談②

働く医療従事者

転職先:医療従事者

なぜその職業に転職したのか

医療従事者
医療従事者

肌が弱く、手荒れに耐えきれなくなったためです。毎日のシャンプーや水仕事で手が荒れ、毎日痒くて、痛くて、眠れなくなるほどで、心まで疲弊していました。

転職してよかったこと

手荒れがなくなり体調がよくなったことです。また、転職後は労働時間が短くなり、自分の時間を持てるようになって心にも余裕ができました。

転職して後悔したこと

美容師のスキルが意味をなさなくなったことです。美容師期間は3年間だけなので、今後また美容師をしようとしても一からのスタート。しかし、今は違う分野での学びもあり、十分満足しています。

30代の方の体験談①

転職先:住宅メーカーのパート

なぜその職業に転職したのか

住宅メーカーのパート
住宅メーカーのパート

コロナ禍でお店の集客状況が下がっており、シフトが少なくなったため転職しました。元々は、育児休暇後に、アシスタントとして復帰を予定をしていました。

転職してよかったこと

勤務地が家から近くなったことです。時間ができた分、美容とは関係ない新しい分野に挑戦できています。

転職して後悔したこと

周囲から非難の声があることです。辞めたことを人に話すと、「もったいない、続ければいいのに」などと言われてしまいます。

30代の方の体験談②

働くフリーランスのエンジニア

転職先:フリーランスのWebエンジニア

なぜその職業に転職したのか

Webエンジニア
Webエンジニア

コロナの影響でお客様が途絶えた際、リモートでもできる仕事がしたいと思い、Web制作を本格的に学ぶために退職。前職は毎日10時間以上拘束で、昼食もまともに食べることができませんでした。

転職してよかったこと

場所を選ばず仕事ができることです。満員電車での通勤ストレスもなくなった上に、嫌な仕事は引き受けないという選択ができ、人間関係のストレスも減りました。

転職して後悔したこと

人と話す機会が減ったことです。美容師時代は1日約10人と会話しましたが、今は全く人と話さないこともあります。自分から外に出たりニュースを見ないと、新しい情報が入ってきません。

40代の方の体験談①

働くWEBライター

転職先:Webライター

なぜその職業に転職したのか

Webライター
Webライター

店長からライバル視されて、陰険ないじめがありました。相談できるような同僚もおらず、あまりのストレスに橋本病という甲状腺の病気になり、退職しました。

転職してよかったこと

労働時間が短いことです。会社全体で労働時間の改善を図っており、ストレスを溜め込まずに仕事に打ち込めるようになりました。人間関係の悩みもなくなり、心が安定しています。

転職して後悔したこと

年収が下がったことです。WEBライターの仕事は単価が低いです。しかし、結婚して子育て中なので、今はこれでよいと思っています。

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