歯科衛生士を辞めたい、辛いときのストレス解消法|辞めるか続けるべきかの判断基準を解説

この記事は人間関係や拘束時間が長いことで悩む歯科衛生士向けに辛い職場環境の改善方法をまとめています。今の職場に残るべきか、転職を検討するべきかが判断できるようになります。

監修者経歴
豊島
豊島
株式会社パーソナルナビ メディア事業部。
キャリアアップメディア『THE CAREER』
のインタビュアー兼ライター。
四年制大学の教育学部を卒業後、
都内公立小学校に勤務。
退職後は教育者の経験を活かし、

20代~30代を中心にキャリアアップ支援事業を行う現職に就く。

歯科衛生士を「辞めたい」「辛い」と感じる理由ランキング

独自で行ったアンケートを基に、歯科衛生士の業務を行う中で、辞めたい・辛いと感じる理由をまとめました。

理由1位:人間関係の悩みがつきない

悩む医療系の女性

歯科衛生士の職場は一般的に女性が多いことから、派閥争いやいじめが起きやすい傾向があります。常に他のスタッフと連携を図りながら患者の治療にあたるため、円滑なコミュニケーションや協力性が重要となる仕事ですが、実際は人間関係のトラブルに悩まされている方が多くいらっしゃいます。

また、歯科衛生士はスタッフ間の人間関係だけでなく、院長からのパワハラにも頭を抱えている方も少なくないようです。院長の中には、威圧感や圧迫感を必要以上に与えてくる人や、女性に対して配慮の足りない言葉を平気で口にする人も珍しくはないそうです。

このように職場の人間関係の悩みが尽きないことが、退職の引き金になっています。

元歯科衛生士の声

20代 歯科衛生士
20代 歯科衛生士

いじめなど人間関係に悩まされました。人数が少ない職場だったため、体調が悪くても出勤が当たり前でした。

30代 一般歯科の歯科衛生士
30代 一般歯科の歯科衛生士

院長はすぐ怒鳴る人で、患者さんの前で罵声を何度も浴びせられました。また、院長主体のイジメもありました。

理由2位:歯科衛生業務以外のことをしなければならない

特に医院の規模が小さく、スタッフの数が限られている場合には、通常歯科衛生業務以外にも、労務関係の業務やスケジュール管理、患者の予約管理などの事務作業など様々な業務が求められることが多くあります。

また、院内の清掃や消毒など環境衛生管理業務などが仕事内容として含まれることもあります。専門職として働き始めた歯科衛生士にとっては、ギャップやストレスを感じる作業であり、強い負担を感じる方も少なくありません。

歯科衛生士としての専門知識や技術の向上を日々求められる反面、本来の業務以外の作業に多くの時間を割かれることによって、自己成長や専門性の向上に費やす時間が無くなっていることに違和感を覚え、退職を選択される方もいます。

元歯科衛生士の声

40代 歯科衛生士
40代 歯科衛生士

衛生士業種以外に、職場の改善を図る為の業務を突然命令されました。その他にも雑用が多くとても辛かったです。

20代 歯科衛生士
20代 歯科衛生士

歯科衛生士業務以外の掃除や洗濯など、関係のないことばかりを無理やりやらされました。。

理由3位:就業時間外にも拘束され、プライベートがない

歯科衛生士は基本勤務に加えて、就業時間後も技術の向上や、最新の治療法、機器に関する知識の獲得を目的として行われる勉強会や休日研修などの時間外業務が頻繁に発生します。

これらの時間外業務に参加することによって、プライベートの時間や休息の時間を犠牲にしなくてはなりません。また、医療業界は進歩が早く、新しい治療法や技術が頻繁に導入されます。そのため、自主的に学習や準備を行うことも必要とされ、プレッシャーの多い面もあります。

拘束時間が長いことやプライベートが確保できないことから、仕事に対してやりがいや充実感を保つことが難しくなり、離職という道を選択する方もいるようです。

元歯科衛生士の声

20代 歯科衛生士
20代 歯科衛生士

とにかく拘束時間が長過ぎます。就業時間前後に勉強会、休日には研修があり、友人と遊ぶことも困難でした。

20代 矯正歯科の歯科衛生士
20代 矯正歯科の歯科衛生士

矯正専門歯科の業務は学校では習わないことばかりだったので、毎日勉強のために残業していました。勉強自体は楽しめましたが、体力的には辛かったです。

仕事のストレスを解消して、辛い気持ちを抑える方法

歯科衛生士を辞めた方10名へのアンケートを参考に、辞めたいと感じる理由に対する対処法をまとめました。

Q. いじめやパワハラなど人間関係の悩みを解消するには?

A. 話を聞く姿勢を持つ。
働く歯科衛生士

いじめなどが発生する職場では、そもそも社員間の風通しが悪い場合が多いです。個人の意見や悩みをオープンに言いやすい環境にするため、まずは普段から周囲の人に対して話を聞く姿勢を意識しましょう。積極的にコミュニケーションをとって意見を聞くように心がけることによって、心を開かれやすく、相手から本音を引き出すことができます。一人でも多くのスタッフと信頼関係を築くことが大切です。

A. 相談できる信頼できる人を見つける。

我慢は大敵です。相談できる相手が同僚の中にいないようであれば、他院に勤務する歯科衛生士の同期や先輩に相談するのも良いでしょう。職場は違っても似たような環境にいるため、同じような悩みを経験している可能性が高いです。弱音を吐いても共感してくれる支え合える仲間や、適切なアドバイスや解決策を提示してくれる経験者に意見を求めてみましょう。

A. 改善されなければ労働基準監督署に相談する。

同僚やドクターに直接、パワハラ行為をやめるよう話してみましょう。それでも改善されなければ、労働弁護士や労働基準監督署に相談する必要があります。自分の権利や適切な対応策についてアドバイスを受けることができます。

証拠がないと立場の弱さで負けてしまうことがあるため、プライバシーや法律に配慮しながら業務中に起きた出来事は記録として残しておきましょう。

Q. 担当業務以外のことをしないで済むためには?

A. 同僚と一緒に解決法を探る。

同僚と一緒に解決法を探ることがおすすめです。例えば、雑用業務を削減するためのアイデアを共有したり、業務プロセスの改善を検討するなどができます。

効率的で効果的な解決策を見つけるために院内で話し合うことで、業務の負担を軽減することができます。1人よりも複数人の視点やアイデアが組み合わさることで、より多くの選択肢や創造的な解決策が生まれ、自分の専門業務に集中できる可能性が高まります。

A. 雑用業務を担当する方の雇用を提案する。

雑務や事務作業が通常業務を圧迫している場合、雑用をしてくれる方を新たに雇用できないか相談しましょう。まずは、歯科衛生士のスタッフリーダーや院長に相談し、業務負荷のバランスを説明しましょう。

具体的な例として、「事務作業に毎日2時間も時間を取られている」といった具体的な数字を提示することで問題の深刻さを伝えることができ、上司に取り合ってもらえる可能性が上がります。また、雑務や事務作業にかかる時間や影響を記録し、改善の必要性を説明することで、取り組む価値があると考える労働環境の改善に向けた提案を積極的に取り組み、職場全体の生産性と満足度を向上させるための努力を続けましょう。

Q. 就業時間外に拘束される状況を改善するには?

A. 勤務時間内にできないか、上司に相談する。
働く歯科衛生士

就業時間外に拘束される状況を改善するためには、勉強会や研修を業務時間内に組み込むことを上司に相談することをおすすめします。手順としてまずは、業務時間内に実施する方法や、研修の頻度や内容を見直す提案を行いましょう。業務の効率化や優先順位の見直しを通じて、就業時間外の負担を軽減する可能性を示しましょう。

相談を行ったうえで、就業時間外労働が常態化し改善が見られない場合には、転職を検討することも選択肢の一つです。他の歯科医院や医療機関での勤務では、就業時間や研修の体制が異なる場合があります。自身の健康やワークライフバランスを考慮し、より働きやすい環境を求めることも重要です。

最終的には、自身の働き方やキャリア目標に合った環境を見つけることが大切です。転職を検討する際には、新しい職場の労働条件や人間関係、キャリアの発展性などを総合的に考慮し、自分にとって最適な選択をすることを意識してみましょう。

どうしても辞めたい・辛い気持ちが消せない場合は

自分がやりたいことを洗い出してみる

やりたいことが明確でないと、今後も同じ不満を抱えてしまう可能性があります。自身の目指すキャリアを明確にし、やりたい方向に向かっているのか、自己分析しましょう。

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もし仕事を辞めて、転職するならどうしたらいい?

まずは職種を変えるか検討しましょう。決める基準としては年齢が大きく関わってきます

20代であれば、興味のある業界に飛び込んでも問題ありません。30代以降であれば、これまでの経験を活かせる職種の中で検討がおすすめです。

経験を活かせる次の職種

介護士

働く介護士

歯科衛生士は、業務を通じて高齢者とのコミュニケーション能力が身についています。口腔ケアや口腔疾患の予防に関する知識や技術を活かして、老人ホームや介護施設、在宅介護の現場で、保健指導などを通して経験を活かすことができます。

高齢者の口腔健康管理や食事支援、義歯の管理や装着指導など、口腔ケアに関する専門知識と技術は、高齢者の生活の質を向上させるために非常に重要な役割を果たします。介護士としての業務を通じて、高齢者の健康と生活をサポートすることができます。

さらに、人とのコミュニケーションや配慮の必要性、チームでの協力など、歯科衛生士として培ったスキルも介護士としての活動に役立つでしょう。介護士の職業に興味がある場合は、自身の経験やスキルを活かせる可能性が高いと言えます。

歯科医師

基礎知識や技術は、歯科医師の業務と共通しています。歯科医師としての診断や治療計画の立案において、歯科衛生士の視点や専門知識が重要な役割を果たすことや、患者とのコミュニケーションや口腔健康指導においても歯科衛生士としての経験が有益になります。

ただし、歯科医師を目指すためには、更なる学習と技術の習得が必要になります。資格取得のために、大学での歯科医学の学位を取得し、国家試験に合格する必要があります。歯科衛生士として培った経験や知識を活かすことができるものの、高度な専門性を要求されるため、鍛錬を積む必要があります。歯科医師への転身は、大きな決断となるので、将来のキャリアや責任について慎重に考えてみましょう。

どこで仕事を探すのがいいの?

仕事を探す方法は大きく3つの方法があります。

種類転職サイト転職エージェント人からの紹介
特徴サイトに掲載された求人から選び、自分で応募キャリアアドバイザーのサポートを受けつつ転職先を探す知人や社員の紹介・推薦により選考が始まる
メリット好きなタイミングで、行きたい企業に応募可能転職先調査などを代行してもらうため、手間がかからない書類選考が免除される場合がある
デメリット求人に応募が殺到し、反応がないことがあるアドバイザーに当たり外れがある不採用時に紹介者との関係が悪化する可能性あり

どの方法を選ぶにせよ、まずは第三者に相談をして客観的な意見を聞いてみることをおすすめします。

みんなはどうしてる?歯科衛生士の退職・転職状況

公益社団法人 日本歯科衛生士会「令和2年3月歯科衛生士の勤務実態調査報告書」調査より引用

公益社団法人 日本歯科衛生士会「令和2年3月歯科衛生士の勤務実態調査報告書」を見ると、転職を検討している歯科衛生士は63.1%もいます。

また、「歯科衛生士以外への転職」を検討する人は約20%おり、歯科衛生士を辞めたいという方も多く見られました。

あなた以外にも辛い職場を経験し、他の業界・職業へ転職する方が多いようです。

仕事を辞めた人、転職した人の体験談

20代・新卒の方の体験談①

働く歯科医師

転職先:歯科医師

なぜその職業に転職したのか

歯科医師
歯科医師

新卒で歯科衛生士になりましたが、勤務するうちに歯科医師を目指したいと考えるようになり、大学を再受験して夢を追うことにしました。

転職してよかったこと

歯科医師になって担当業務が広がったことです。また、明らかに給与が良くなりました。

転職して後悔したこと

責任が増えたことです。専門性が上がったので治療に対する責任が重くなりました。自分で考えないと前に進まないため、日々勉強が必要です。

20代・新卒の方の体験談②

働く英会話講師

転職先:英会話講師

なぜその職業に転職したのか

英会話講師
英会話講師

英語力を活かせる仕事をしようと思い、その中でも時間の縛りが無い英会話講師に転職。歯科医院にいたときより、時間の融通が効きます。

転職してよかったこと

自分の好きな時間・場所で働け。また、個人事業主として働くことにより、やりがいや責任を感じながら仕事をできます。

転職して後悔したこと

給与が低くなったことです。また、歯科衛生士の業務から完全に離れたので、スキルの低下が心配です。

30代の方の体験談①

働く在宅勤務の事務

転職先:在宅勤務の事務

なぜその職業に転職したのか

在宅勤務の事務
在宅勤務の事務

子どもの幼稚園入学で忙しくなるので、在宅で仕事をすることに。エステサロン経営者の秘書兼事務のお仕事をいただき、スケジュール・スタッフ管理・コンサル対応等をしています。

転職してよかったこと

自由な時間が増えたことです。家事・育児・仕事の両立が可能になったうえに移動の時間がなくなり自由な時間が増えました。

転職して後悔したこと

収入が安定しないことです。給与は下がりボーナスもなくなったので、年収は大幅に下がりました。自営業ということで税金関係の事務作業も増えました。

30代の方の体験談②

転職先:歯科衛生士

なぜその職業に転職したのか

歯科衛生士
歯科衛生士

娘が1歳の時に転職を決意。今の院長は子育てに理解があり、保育料も半額、病児保育のお金も負担してくれるのでとても助かっています。

転職してよかったこと

家族との時間が増えたことです。以前は土曜も出勤だったため、旅行にいけませんでしたが、今は土曜にたくさん遊べます。

転職して後悔したこと

人間関係のストレスが増えました。時給も上がり休みも自分の希望が通りですが、院長が厳しいのが辛いです。

40代の方の体験談①

働くWebライター

転職先:Webライター

なぜその職業に転職したのか

Webライター
Webライター

歯科衛生士は楽しかったのですが、スタッフや先生、患者さんに気を使うことに疲れました。人と接する事が少ない仕事がよいと考え、Webライターを始めました。

転職してよかったこと

仕事をしながら、家事や育児に時間を使えるようになったことです。また、人間関係のストレスがなくなりました。

転職して後悔したこと

全ての仕事を1人で管理する必要があることです。仕事を取るのも自分なので、収入が不安定になりました。

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