この記事は「リモートワークに興味はあるけど、自分にできるか不安」「どんな人が在宅ワークに向いているんだろう」と悩んでいる方に向け、意外と知られていない必須スキルをまとめています。
ライター | 経歴 |
---|---|
鈴木 | 株式会社パーソナルナビ メディア事業部。 キャリアアップスクールメディア 『THE CAREER』ライター。 国立大学医学部にて看護学を学んだものの、医療と違う道を選ぶ。営業と人事採用の経験を活かし、キャリアに関する情報を発信。 |
リモートワークとは?
在宅勤務のことを意味します。リモートワーク以外にも、テレワークや在宅ワークなどの呼ばれ方をすることもあります。
あくまでも会社のオフィス以外で働く勤務形態を指すため、自宅以外にもカフェやコワーキングスペース、レンタルスペースなどで作業する方も多いようです。
リモートワークと業界の実際
コロナ禍で注目度が急激に上がったリモートワークですが、実際にどのような職種でリモートワークが活用されているのでしょうか?
リモートワークができる職種
IT業界や事務・経理といった業種は、PCで進められる業務が多いため、リモートワークが積極的に導入されています。
▶︎WEBデザイナー
▶︎キャリアアドバイザー
▶︎マーケター
▶︎採用人事
▶︎ITエンジニア
リモートワークが難しい職種
サービス・接客業はどうしても出社して業務にあたる必要があるため、リモートワークが導入されているケースは少ない傾向にあります。
▶︎飲食店スタッフ
▶︎アパレル店員
▶︎看護師
▶︎営業
▶︎機械技術職
リモートワークに必要なスキル
ライターになるためにライティングを習得する、デザイナーになるためにデザインを学ぶ、というのは当然ですが、忘れがちな「習得すべきスキル」が実は3つあります。
実際に採用人事やWEBライティングでのテレワーク経験から、実体験も交えてご紹介します。
1. スケジュール管理能力
テレワークではミーティングの回数も減る傾向があり、周りとの連携がオフィスほど得られない環境です。そのため、自分で業務の進行やスケジュールを、しっかりと管理することが必要です。
「スケジュール管理なんて社会人として当然のこと」と思って、侮ってはいけません。
職場での日々の会話には「〇〇さん、昨日お願いした資料どうなってる?」「次の会議は来週だっけ?」など、ふとした瞬間にタスクとスケジュールを把握するヒントが隠されています。
自宅やカフェといった、オフィスから離れた場所で作業をすることで、ヒントを与えてくれる会話はめっきり減ってしまうのです。
何気ない同僚との会話で、納期と進行状況のギャップに気づけたり、テレワークよりオフィスの方が安心感があるよね。
分かる!オンライン会議はあるけど、同僚のタスク進度を実感しづらい場面はよくある。リモートでは、全体像を捉えることがより大事だなって思う。
スケジュール管理の手順
【STEP.01】プロジェクト全体を把握する
大枠から追って、要素別のタスクを洗い出すことが重要です。自分を主軸にタスクを把握しようとすると、見落としが出やすくなります。全体像を捉え、ゴールから逆算して考える方法がおすすめです!
【STEP.02】タスクの優先順位を設定する
全体像が掴めたら、それぞれのタスクの「緊急度」と「重要度」を軸に大きく4つに分類しましょう。
取りかかるべきタスクが可視化でき、無駄な業務も浮き彫りになります。体感で業務の優先順位をつけることはリスクが高いため、上の図のように「時間管理のマトリックス」を活用することがおすすめです。
特に注目すべきは「質の高い領域」と「見せかけの領域」です。
▶︎質の高い領域
ここに属するタスクは、納期がない(遅い)ために後回しにされやすいものが多い傾向にあります。ただし、プロジェクトを成功させるために必要な要素が詰まっているため、自分で納期を設定しましょう。
▶︎見せかけの領域
ここに属するタスクは、「今日中」「今週中」と短い納期で舞い込んでくるものが多い傾向にあります。ただし内容を分析すると、内容が薄いものやプロジェクトに直接影響を与える要素は少ないはずです。納期に惑わされず、必要であれば労力を調整しましょう。
【STEP.03】ツール活用でチーム共有する
リモートワークでは、自己完結してしまうことが多くなりがちですが、同僚との連携をより意識することが重要です。自分で作成したスケージュール表も、チーム内で「自分用に作ってみたので、抜けている点がないか確認してほしい。」と積極的に共有しましょう。
またGoogleカレンダーやbacklogなどのツールを活用することで、オフィスでの連携が取れない状況でもチームメンバーの状況が把握できるようになります。
2. プレゼンテーション能力
近年ではコロナ禍の影響もあり、取引先との打ち合わせやプレゼンもオンラインで実施されるようになりました。
「カメラで相手の顔が見えるなら、オンラインでも同じだろう。」と簡単に考えていませんか?実際には、カメラ越しで相手に好印象を与えることは、実際に顔を合わせてはなるより難しいのです。
オフラインとオンラインではプレゼンのやりやすさも異なります。オンラインの良さを活かしながら、プレゼンを成功させましょう。
「プレゼン力」は採用面接の時にとても感じた要素だね。履歴書の出来は同等でも、オンライン面接での印象は全く違うことが多かったな〜。
オンライン会議って気をつけるポイントがいくつかあるよね…。アイコンタクトも難しいし、画面の映りによっても印象が変わっちゃいそう。
オンライン会議でおさえるポイント
【POINT.01】カメラ目線で話す
画面に映る相手の顔を見ながら話すと、相手に「目が合っていない」という印象を与えてしまいます。特に2画面で資料を確認しながら実施する会議では、カメラ目線を忘れないようにしましょう。
とはいえ、不自然にカメラを見続けるのも悪い印象に繋がりやすいため、注意が必要です。
おすすめは、他の参加者の顔をカメラのすぐ下に配置する方法です。この配置にすることで、相手の顔を見ながらカメラ目線で話せるようになります。
取引先やプレゼン先はカメラの真下(中央)にピン留めし、相手の様子も把握できるようにしておきましょう。
【POINT.02】共有資料を準備する
オンラインでのプレゼンでは、対面時に比べ説得力に欠けてしまう場合があります。オンラインのデメリットを補うため、より詳しい共有資料を作成しておくことをおすすめします。
プレゼンする商材がある場合は、実際に導入した際のイメージを動画や3D映像にて紹介すると、対面での紹介に近い環境を作ることができます。
【POINT.03】トーク力を高める
プレゼンや会議で印象付けるためには、内容だけでの勝負は禁物です。いかに「凄いことを話している」と相手に感じさせるトークを広げるかが、鍵となります。
どんなに内容が良くても、プレゼン者の話し方がつまらなければ、相手は注意深く話を聞いてくれません。内容をしっかりと相手に伝えるために話し方のコツを習得しましょう。
▶︎構成は大枠のみ作る
トーク構成を細かく作り込んでしまうと、台本を読んでいるような不自然さが相手に伝わってしまいます。相手の反応に合わせて細かい調整をアドリブでできるよう、あえて構成は大枠のみにとどめましょう。
▶︎間を活かす
緊張していると早口で捲し立ててしまい、相手に不信感を与える傾向にあります。相手の話すスピードに合わせ、心地よい速度でプレゼンを進めましょう。重要なポイントでは、「間」を意識した話し方を取り入れることで、印象深いメッセージとして伝えることができます。
採用をしていて印象的だった応募者っている?
う〜ん。会話の色々なポイントで、自己PRにうまく繋げている人は良い印象だったね。自然な会話の流れを崩さず、自分の伝えたい内容を盛り込んでいる感じかな!
3. 切り替え能力
リモートワークでは一緒に働く上司も同僚もいません。特に自宅で作業を行う場合、オフィスより多くの誘惑に打ち勝つ必要があります。
「ベットで少し休憩しようかな」「気になるドラマを1本だけ!」など、あなたの心の悪魔が囁くでしょう。その声に惑わされず、自己管理を徹底する意思の強さが重要です。
また、リモートワークでは「帰宅する」という行為がないことから、就業時間を過ぎても仕事を続けてしまう方も少なくありません。
自分で仕事とプライベートの時間の線引きをする心がけも重要です。
私は朝一の業務スタートが一番腰が重いんだよね。特に冬は、布団から出るまでに時間がかかっちゃう。Aちゃんは、リモートの誘惑を感じることはある?
私は次の日がお休みだと、集中力が低くなっちゃうことがあるかな。仕事が終わらなくて結局夜まで作業してしまったり。
誘惑に打ち勝つマイルール
【RULE.01】着替える
ミーティングなどがない日であれば、部屋着のまま仕事をする人も多いようですが、これは要注意です!
人は自分が身につけている衣服から行動やメンタルに影響を受ける、ということは海外の研究でも明らかになっています。(※The New York Times “Mind Games: Sometimes a White Coat Isn’t Just a White Coat”2012-04-03)
出勤日ほどかっちりした服装である必要はありませんが、ラフすぎない・やる気の出る装いで業務に取り掛かりましょう。
【RULE.02】デスク環境を整える
書斎や仕事用のデスクが自宅に確保できると、ワークスペースが明確になり、プライベートとの区切りを空間で作ることができます。
ただし、仕事用の空間を常に確保することはスペース的にも難しいでしょう。そんな時は、作業に使うスペースを整理整頓し、毎回空間をリセットするのがおすすめです!
無意識の内に、脳は視界に入る情報を全て捉えてしまいます。目の前が片付いていることで、作業能率はアップするのです。
【RULE.03】場所を変えてみる
自宅ではどうしても集中できない場合、やる気が出るのを待つより移動して環境を変えてみましょう。
リモートワークを導入する企業が増えた影響で、「自分以外の家族も在宅作業をしている」なんて状況も珍しくありません。お互いに遠慮して作業が進まないくらいなら、交代で外出してみるのも良いでしょう。
お気に入りのカフェでコーヒーを片手にリフレッシュしたり、図書館の静かな空間で集中して資料を作成したり、自分に合った作業場所を開拓してみましょう。
まとめ
今回は「リモートワークのための、誰も教えてくれない必須スキル」を3つご紹介しました。
・スケジュール管理能力
・プレゼンテーション能力
・切り替え能力
どれも漠然としたイメージが強く、自分ひとりで伸ばすことが難しいスキルです。ですが、各職種の専門スキルを披露する上で必要不可欠な要素なので、初心に戻り「自分はどこが欠けているか」振り返ってみてください。
キャリアに悩んでいたら、まずは無料キャリア相談がおすすめ
現在のキャリアパスに悩みや不安がある方は、プロに相談してみましょう。自己分析しようとしても、なかなか考えがまとまらない・・・。そんな時は、「パソナビキャリア大学校」の無料カウンセリングを利用してみてください。
あなたの相談内容から、客観的にあなたの強みや仕事へのモチベーションを分析してくれます。
キャリアアップの鍵とは?!
簡単30秒でお申込み!
「パソナビキャリア大学校」は、スキル習得から転職までを一括サポートするサービスです!まずはキャリアのプロに無料で相談してみましょう。あなたの相談内容から、客観的にあなたの強みや仕事へのモチベーションを分析してくれます。