この記事は「年収を上げたい!」「ホワイトな企業に勤めたい!」と考え、転職を始めようとしている方向けに、転職活動の落とし穴・よくある失敗をまとめています。
ライター | 経歴 |
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鈴木 | 株式会社パーソナルナビ メディア事業部。 キャリアアップスクールメディア 『THE CAREER』ライター。 国立大学医学部にて看護学を学んだものの、医療と違う道を選ぶ。営業と人事採用の経験を活かし、キャリアに関する情報を発信。 |
主な転職活動のパターン
元々、「転職活動は1人で行うもの」と考えられていましたが、近年では履歴書作成をサポートしてもらえるサービスや、疑似面接を監督してもらえるサービスなどが確立されています。
以下3パターンの転職活動のメリット・デメリットを見てみましょう!
個人で転職活動
求人サイトに登録をし、個人で応募・面接など全ての転職活動を行うパターンです。(※アドバイスをもらえる転職支援サービスは使わないものとする)
こちらが最もメジャーな転職活動であると考えられます。
個人での転職活動の特徴
━━…━━…メリット…━━…━━
・活動の自由度が高い
・コストがかからない
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個人で転職活動をする場合、自分のペースで転職までのスケジュールを組むことができるため、必要であれば何度でも転職の軸を組み直すことも可能です。
またアドバイザーや転職サポーターとの面談もないため、転職活動へのスケジュール確保も最低限で済みます。
転職サポートや履歴書・面接アドバイスなどのサービスは、有料のものが増えてきています。サポートの手厚さが魅力ですが、コストを抑えたい方には個人で転職活動をすることをおすすめします。
━━…━━…デメリット…━━…━━
・客観的な分析が難しい
・精神的ストレスを受けやすい
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個人で転職活動を行うということは、当たり前ですが面接対策や履歴書の仕上がりも自分で確認する必要があります。
自分の弱みを把握し、客観的に自分の履歴書・自己PRを振り返ることは容易ではありません。転職支援サービスを利用している人の方が、そういった点では転職に有利に働くでしょう。
また精神的ストレスを受けやすい人は要注意です。個人での転職活動では、悩みを1人で抱え込んで追い詰められる人も少なくありません。
個人での転職活動が向いている人の特徴
メリットとして挙げた、スケジュールや方向性の自由度の高さは、自己管理が得意な人にとってはとても嬉しい魅力です。
一方で、そもそも自己管理が苦手な人にとっては「いつまで経っても方針が定まらない」などの不安要素にもなり得ます。
●チェックポイント
☑︎自己管理が得意である
☑︎客観的に自分を振り返ることができる
☑︎作業工数が増えてもコストを抑えたい
☑︎精神的ストレスを自分で発散できる
上記のチェックポイントに当てはまる人は、個人での転職活動が向いていると考えられます。
無料の転職サポートで転職活動
大手転職サイトでは、採用企業の掲載だけでなく、非公開求人の紹介や求職者に合った転職先の提案も無料サポートとして実施されています。
そういった無料のサービスを活用し、エージェントの助言をもらいながら転職活動するパターンです。
無料サポートを活用した転職活動の特徴
━━…━━…メリット…━━…━━
・非公開情報が得られる
・コストがかからない
・エージェントの意見が聞ける
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無料サポートを活用することで、「自分ひとりで転職活動をしなければいけない」という負担が軽減されます。相談できる相手がいることは精神的な支えとなり、心の余裕ができます。
非公開求人の情報が得られることで、転職先の候補も広がります。そのため、1人で転職活動するよりも自分の希望する転職先を早く見つけられる場合があります。
媒体によっては、面接練習や履歴書の添削など幅広く対応してくれることもあるようです。面接や履歴書の作成に苦手意識がある場合は、対応してくれる媒体のサービスを利用すると良いでしょう。
━━…━━…デメリット…━━…━━
・活用できる時期が限られている
・スケジュールの調整が多くなる
・企業寄りのエージェントが多い
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最も多い転職期間が3ヶ月〜6ヶ月ということから、数ヶ月程度の有限サポートサービスを提供している媒体がほとんどです。そのため、「現職を続けながらゆっくり転職活動を行いたい」という人には期間が短く感じる場合があります。
また、エージェントとのやり取りはメッセージ機能だけでなく、zoomなどのオンライン面談も含まれるため、転職の面接以外にも日程の調整が必要となります。忙しい人にとっては、サポートの利用が負担になることもあるようです。
転職サイトは、掲載する企業から費用を徴収し、転職活動をするユーザーは無料で利用できるサイトです。そのため、サイト側は、掲載している企業に多くの応募・採用者を供給する必要があります。エージェントの意見も「完全中立な意見」ではないと言えるでしょう。
無料サポートを活用した転職活動が向いている人の特徴
より情報を得やすい転職サポートサービスですが、転職サイトの特性を理解した上でエージェントの意見を見極める必要があります。
また無料サービスの適用期間内に、有意義な転職活動ができるよう、計画的に予定を組むことが求められます。
●チェックポイント
☑︎情報の取捨選択が得意である
☑︎タイムマネジメントができる
☑︎コストを抑えて、有益な情報がほしい
☑︎自分の考えを強く持つことができる
上記のチェックポイントに当てはまる人は、無料サポートを活用した転職活動が向いていると考えられます。
有料の転職サポートで転職活動
近年、転職活動をサポートする有料サービスが増えています。サポート内容は各社それぞれですが、資格を保有するアドバイザーや人材業界の大手勤務経歴をもつスタッフが対応してくれるケースが多いようです。
まだまだ認知度は低いサービスですが、一生もののキャリアを成功に導くための必要経費として、転職での有料サービスの活用もメジャーになっていくと考えられます。
有料サポートを活用した転職活動の特徴
━━…━━…メリット…━━…━━
・自己分析など幅広いサポート内容
・中立な立場のエージェント
・転職後の活躍サポート(※サービスによる)
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有料サポートでは、エージェントの質も一気に高まります。人材業界大手にて数多くのマネジメント実績があるスタッフや、上場企業の研修を担当してきたスタッフなど、信頼できるエージェントが支えてくれます。
カウンセリングや自己分析などのサポートも充実しているため、簡単な面接対策・履歴書添削だけでなく、自分の性格に合った転職先や自分のキャリアのあり方を再確認する機会が得られます。
また転職完了後も、社内で活躍できるようにサポートしてくれるサービスも多くあります。転職の原因になりやすい「職場での人間関係」や「上司からの仕事の評価」の悩みを解決できる手厚いサポートと言えます。
━━…━━…デメリット…━━…━━
・コストがかかる
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有料サポートのデメリットは一つ、「コスト」です。サポート内容も充実しているため、どの企業でサポートをお願いしても30万円以上はかかるようです。今までの常識として「就職活動・転職活動にお金はかからない」という考えが根強いため、どうしても有料サポートは馴染みにくいかもしれません。
しかし、コストをかけてもキャリア実現・成功を目指すことで、将来的な収入アップや勤務形態の自由度アップなど自分の理想が現実に近づきます。
費用対効果を考えれば、有料サポートを活用した転職活動は「お得な買い物」ではないでしょうか。
有料サポートを活用した転職活動が向いている人の特徴
有料サポートを活用して転職は、「コストをかけてもキャリアを充実させたい」という強い意志がある人が向いています。
今の自分を何か変えたい・仕事でもっと成長したい、などキャリアアップを真剣に考えている人にとっては、充実した転職サポートはプラスに働きます。
●チェックポイント
☑︎転職で絶対キャリアアップしたい
☑︎自己理解や適職分析に自信がない
☑︎転職でのストレスを抱えやすい
☑︎転職した後もキャリアサポートを受けたい
上記のチェックポイントにひとつでも当てはまる人は、有料サポートを活用した転職活動がおすすめです。何度も転職に失敗しないでいいように、プロの手助けを得ながらキャリアアップを目指しましょう!
転職の落とし穴
現職を辞めたい、転職しよう!と考えた時、一番やってはいけない行動は「すぐに転職活動を始める」ことです。
現職をなぜ続けたくないのか・自分が仕事に求めている理想とは何か、しっかり考え直さなくては、転職しても失敗してしまいます。
ありがちな転職の勘違いを見てみましょう。
転職で失敗する例
【Case.01】
転職という行為で状況が良くなると考えている
今の仕事でうまくいかない場合、仕事を辞めたい・転職したいと考える人は多くいます。「転職」はキャリアアップのひとつの方法ですが、捉え方を間違うと状況を悪化させることにもつながります。
「転職してしまえば、今よりも良くなる」となんとなく考えている人は要注意です。
【Case.02】
流行りの職業に憧れやすいミーハー気質
ITという単語が出回り始めるとITエンジニアなどの職業がカッコ良く感じられ、YouTubeやTikTokなどのSNSが流行するとWebマーケテイングに関わる職業に憧れる。そんな経験はありませんか?
職業を目指すきっかけが、「かっこいいと憧れる」気持ちであっても問題はありません。ただし、キャリアに関してコロコロと目指すものが変わったり、目標が変わったりすることは良い影響を与えません。
【Case.03】
仕事における優先順位が決まっていない
自分が転職先に求める条件や将来のキャリアの理想が定まっていないと、転職の軸がブレる原因になります。
エージェントやキャリアアドバイザーが手助けしてくれても、自分の考えがまとまらなければ転職先でも悩みを抱えるでしょう。
転職を成功に導くカギとは
すぐに転職をすると様々なリスクを負うことになり、結果的に年収ダウンやブラック企業への就職につながることも・・・。
キャリアアップを実現するための転職を成功させる下準備を確認してみましょう。
☑︎自分の性格や強みを書き出す
☑︎転職先に求める条件を洗い出す
☑︎自分のキャリアゴールを定める
最低でもこの3つのステップを踏んでから、転職活動に移すことが重要です。
「自分が求めるキャリアの理想は、今の自分で手に入れられるものなのか」、目標の妥当性・実現するために自分に必要なスキルを明確化するとより充実した転職活動が可能になります。
まとめ
今回は、転職を進める方法とそれぞれの特徴・ありがちな転職の失敗例を取り上げました。いかがでしたか?
「転職」は、状況を改善してくれる魔法の行動ではありません。
「行動に移したのに失敗してしまった」と後悔しないよう、転職活動の前に自分のキャリア・スキルの見直してみましょう!
キャリアに悩んでいたら、まずは無料キャリア相談がおすすめ
現在のキャリアパスに悩みや不安がある方は、プロに相談してみましょう。自己分析しようとしても、なかなか考えがまとまらない・・・。そんな時は、「パソナビキャリア大学校」の無料カウンセリングを利用してみてください。
あなたの相談内容から、客観的にあなたの強みや仕事へのモチベーションを分析してくれます。
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