この記事は「駆け出しのクリエイティブ職として、自分の力をもっと伸ばしたい!」「未経験だが、デザイナーに憧れている」という人に向けて、どなたでも実践しやすい感性の磨き方をまとめています。
ライター | 経歴 |
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鈴木 | 株式会社パーソナルナビ メディア事業部。 キャリアアップスクールメディア 『THE CAREER』ライター。 国立大学医学部にて看護学を学んだものの、医療と違う道を選ぶ。営業と人事採用の経験を活かし、キャリアに関する情報を発信。 |
「感性」とは?
感性とは,基本的には包括的・直感的に行なわれる心的活動およびその能力,とくに,印象評価や創造・表現,論理によらない思考や判断(感性知)などにかかわる認知過程を指す。
したがって,美しさや快さなどの認知や評価はもとより,味覚や嗅覚のように感情を伴う感覚,質感・速度感・広がり感といった知覚的印象の認知も,感性の範疇に含まれる。
最新 心理学事典 から引用
事典の説明では複雑に書かれていますが、一般的に「感性」とは芸術・音楽などの美的感覚のことを指すことが多いです。
感性が豊かな人は、物事の「美しさ」を繊細に感じることができるため、優れたデザインや芸術作品、商品を生み出すことができます。
「感性」の磨き方
優れたクリエイター(1に必要な「感性」はどのように伸ばすのでしょうか。
「才能」として捉えられることが多い「美的センス」「感性」ですが、実は日頃の積み重ねで伸ばすことができます!ここからは、その方法を詳しく解説していきます。
(1 著作家、芸術家、創作者などクリエイティブ職の総称とする
審美眼を養う
まずは、「審美眼」つまり「見る目」を養うことが必要です。
自分がどのような職で才能を発揮したいのかにより、観察するのに必要な視点は異なりますが、様々な作品に触れることで「審美眼」を鍛えるのがおすすめです。
具体的な方法について、2つご紹介します。
有名な作品に触れる
最も効果的な方法として、すでに成功している人が手がけた作品を観察することが挙げられます。「本物」に触れ、自分の「感覚」を磨くという訳です。
書物から学ぶことも重要ですが、機会があれば、美術館の作品展に訪れてみましょう。特に、絵画や家具といった作品は、実物を肉眼で観察することで発見できる点がたくさんあります。
流行の作風を研究する
世界的に有名な作品に触れていても、現代の「流行」に合った自分なりの変換ができなければ、仕事では役に立ちません。クリエーターたるもの、移り変わりの速い「流行」には敏感でなければなりません。
SNSなどで発信される、新しいコンテンツを意識的に見るように心がけましょう。最近では、若いクリエーターが自分の作品とともに「流行に関する自分なりの見解」を発信しています。
「若手クリエーターが何を考え、発信しているのか」を作品と併せて理解することが、次の流行を掴むヒントになります。
審美眼を鍛えるポイント
作品を観察する上で最も重要なのは、その作品の「良さ」を理解することです。
そのためにも、視覚的に把握できる特徴をできるだけ多く捉えましょう。色や形・質感などを基本に、全体的なバランスや、それぞれの組み合わせ、コントラストまで観察できると良いでしょう。
次に、外観の要素が何を表しているのか、作者が作品を通して実現したかった目的や問題定義とは何か、作品に影響を与えたであろう時代背景や環境要因を考察しましょう。
できるだけ多くの作品に触れることはもちろんのこと、作品に隠された「作者の想い」や「時代背景」を考えることで、真の「審美眼」が養われます。
専門的な知識を身につける
いくら良い作品に触れる機会があっても、自分の知識が追いついていなければ意味がありません。自分が目指すクリエイティブ職の分野の「専門知識」をいち早く学ぶよう行動しましょう。
また、基礎知識があっても安心してはいけません。どの業界も時代とともに「常識」が変化しています。自分が身につけた知識は常にアップデートする習慣をつけましょう。
知識を身につける方法は主に次の2つが考えられます。
独学で勉強する
技術を解説している書物やインターネットの情報をもとに、自分で知識を身につける方法です。
この場合、どのような順序で学んでいくのか、スケジュールや学びの構成も自分で立てる必要があります。初心者の方にとっては、「何から手をつけていいのか分からない」と悩んでしまう原因にもなります。
コストが抑えられる学習方法なので、一度試してみるのがおすすめです。独学ではカバーできない知識面や技術面もあるため、「実践」や「研修」は必要でしょう。
スキルアップスクールを利用する
現在、様々な企業がスキルアップのためのコンテンツやカリキュラムを提供しています。もちろん有料サービスが多いですが、一人ひとりに担当メンター(指導係)がつくことが多いため、効率よく知識を身につけることができる特徴があります。
オンラインのサービスであれば、自宅から気軽に授業を受けられます。働きながら、仕事終わりに授業で知識を深めることができるため、これからクリエイティブ職にチャレンジしたいという人にもおすすめです。
コストはかかりますが、サービスによってはサブスクリプションを適用している場合も多く、低額プランから始められます。初心者の方に一番おすすめの方法です。
自分の作品や見解をアウトプットする
優れた作品に触れ、相応の知識を身につけても、自分の「感性」が作品として生きるとは限りません。情報や感覚・知識など、インプットした内容を自分の作品に乗せてみることが重要です。
次の3つの方法でアウトプットを行い、さらに「感性」に磨きをかけましょう。
自分で作品を生み出す
出来栄えは問いません。自分が学んだこと、優れた作品から感じたことをもとに、作品を完成させましょう。定期的に作品を仕上げることが重要です。
「美術館やイベントで他の人の作品に触れるたびに、自分もひとつ何か作ってみる」など自分なりのルールを決めておくと良いでしょう。
大がかりな作品は厳しくても、デザイン分野であれば「Twitterのヘッダー」、ライティング分野であれば「1ページのコラム」など、負担が小さいもので構いません。
作品の数をこなすことで、自分の作品のクセや欠点など、気づかなかった課題が見えてくることがあります。
ポートフォリオを作る
作品がある程度揃ったら、自分のポートフォリオを作りましょう。
ポートフォリオとは、クリエーター自身の活動内容や作品、実績をアピールするためのものです。就職活動や、業務委託の契約時に提出を求められることも多いため、早めに取りかかることをおすすめします。
ポートフォリオにまとめることで、作品の説明やページ全体のコンセプトの考案など、「作品を完成する」段階では必要のない工程が発生します。
各パーツは見る人にわかりやすく構成する必要があります。自分の意図を汲み取ってもらえるよう、工夫してポートフォリオを完成させることは、作品の「魅せ方」を身につける良い機会と言えるでしょう。
自分の見解を発信する
時代に合った作品を生み出し続けるカギとなるのが、「”世間の考え”を自分が汲み取れているのか」です。
クリエイティブ職においてオリジナリティや独創性は、クリエーターのセンスを魅せる才能の一つですが、成功するためには作品を世の中に受け入れてもらう必要があります。
自分の見解が世間とズレていないか、アウトプットを通して常に確かめられる環境を整えましょう。最も簡単な方法は、TwitterなどのSNSの利用です。最近は、実績のあるクリエーターや知名度のあるクリエーターが、自分の考えをTwitterで呟き、意見交換しています。
クリエーター同士の輪に入り議論を交わす場や、クリエーター以外の人の意見に触れる場としてSNSでの情報発信・交換が効果的です。
まとめ
ここまで「感性」の磨き方を紹介してきましたが、抑えてほしいポイントは次の4つです。
・インプット
できるだけ多くの作品に触れ、知識を身につけましょう。
・分析
作者の想いや時代背景まで考察し、作品の効果・目的を分析しましょう。
・アウトプット
できるだけ多くの作品を完成させ、ポートフォリオでまとめましょう。
・比較
自分の考えが世間と一致しているのかSNSを通じて、人と比べてみましょう。
何よりも、日頃からアンテナを張って、自分の感覚鍛える意識を持つことが重要です。明日から実践できる内容ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
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