自衛隊を辞めたい、辛いときのストレス解消法｜辞めるか続けるべきかの判断基準を解説

この記事は体力の限界や外出制限で悩む自衛隊向けに辛い職場環境の改善方法をまとめています。今の職場に残るべきか、転職を検討するべきかが判断できるようになります。

監修者	経歴
豊島	株式会社パーソナルナビ メディア事業部。 キャリアアップメディア『THE CAREER』 のインタビュアー兼ライター。 四年制大学の教育学部を卒業後、 都内公立小学校に勤務。 退職後は教育者の経験を活かし、 20代～30代を中心にキャリアアップ支援事業を行う現職に就く。

自衛隊を「辞めたい」「辛い」と感じる理由

独自で行ったアンケートを基に、自衛隊の業務を行う中で、辞めたい・辛いと感じる理由をまとめました。

理由1位：体力の限界を感じる

自衛隊は体が資本であるため、いつ体を壊すか分からないなど、将来に不安を感じる人が多くいるようです。ハードな訓練で体は鍛えられますが、年齢を重ねても同じ訓練をこなさなければならないことに不安を感じているようです。

また、隊員として「バリバリ現地で活動したい」と考えていても、訓練や災害援助活動などで怪我を負ってしまうこともあります。自分が携わりたかった業務から外されてしまい、やる気をなくしてしまうケースもあります。

元自衛隊の声

理由2位：外出制限が厳しい

休日に外出するためには、外出申請許可を得る必要があります。さらに、休日も基地内に在留しなければならない場合もあり、外出に関する不満が多いようです。

自衛隊員以外とのつながりが薄れてしまったり、家族や恋人との時間が取れなくなってしまうことが精神的ストレスの一因になっているようです。

元自衛隊の声

理由3位：集団生活での人間関係が複雑

基地内では常に集団生活を強いられるため、プライベートの時間も気を遣います。また縦社会ということもあり、上司には特に従順である必要があります。

若手の幹部として入隊した場合は、自分より年上の部下を持つことも。複雑な人間関係にストレスを感じる方が多いようです。

特に部隊配属後の半年間は、ルールもより厳しいため、1人で行動できる時間もほとんどありません。先輩と同室で生活する環境には、息が詰まってしまいます。

元自衛隊の声

仕事のストレスを解消して、辛い気持ちを抑える方法

自衛隊を辞めた方10名へのアンケートを参考に、辞めたいと感じる理由に対する対処法をまとめました。

Q. 将来への不安を改善するには？

A. 配属変更を打診する。

将来への不安は、キャリアの新しい選択肢を知ることで解消できる場合があります。異動を行い、別部隊や他の業種を経験してみましょう。

自衛隊にはデスクワーク職を配置した基地もあるため、事務員職員の募集が出ていないか、班長や直属の上司に相談するのがおすすめです。

身体的に肉体労働を続けることが厳しい場合は、主観的な申し出だけでなく、病院での検査結果や診断書を得ることも重要です。無理せず、自分の身体・精神的に負担の少ない働き方を目指しましょう。

Q. 外出制限によるストレスを改善するには？

A. カウンセラーなどに相談する。

外出制限ルール自体を変えることは難しいため、辛い気持ちを吐き出すことが大切です。同じ部屋の同僚や班長に相談してみたり、難しければ部隊カウンセラーを頼りましょう。

先輩隊員の中には、同じ悩みを乗り越えてきた方もいるはずです。先輩がどのように対処してきたのか、アドバイスをもらうのも効果的です。

ただし根本的な解決にはなっていないので、耐えきれない場合は転職も視野に入れておきましょう。

A. 仕事として割り切る。

「外出制限はお金を貯めるため」と割り切って我慢するのも手です。自衛隊は衣食住に費用がかからないため、民間企業に務める同年代よりも、はるかに貯金しやすい環境にあります。

「今の仕事はお金のため」と割り切ることで、気持ちが軽くなるケースがあります。またルールの厳しさは階級が上がるにつれ、緩くなる傾向にあります。退職まで続く我慢ではない、と考えることも重要です。

Q. 人間関係の悩みを改善するには？

A. 適度な距離感を保つ。

自衛隊員は同じ屋根の下で暮らすため、無意識のうちに同僚や上司と距離を縮めすぎている場合があります。

距離が近いのは良いことですが、その分遠慮なく要望を押し付けられたり、飲み会などが増え、自分1人の時間が減ってしまいます。

プライベートの話では踏み込ませない部分を作るなど、常に相手との距離感を考えて接し、1人で休む時間を確保するのがおすすめです。

A. リフレッシュする時間を作る。

外出する日は宿舎から離れる時間が確保できるので、自分の好きなことを予定として入れるようにスケジュールを立ててみましょう。

休日の楽しみがあることで、宿舎での生活にもメリハリが出て、気持ちの切り替えができるようになります。

どうしても辞めたい・辛い気持ちが消せない場合は

自分がやりたいことを洗い出してみる

やりたいことが明確でないと、今後も同じ不満を抱えてしまう可能性があります。自身の目指すキャリアを明確にし、やりたい方向に向かっているのか、自己分析しましょう。

自己分析が1人でできない・うまく行かない場合は、「i3 アカデミー」の無料自己診断がおすすめです。無料診断やキャリアプランナーの無料相談など、お悩みにあった解決方法が必ず見つかります。

もし仕事を辞めて、転職するならどうしたらいい？

まずは職種を変えるか検討しましょう。決める基準としては年齢が大きく関わってきます。

20代であれば、興味のある業界に飛び込んでも問題ありません。30代以降であれば、これまでの経験を活かせる職種の中で検討がおすすめです。

経験を活かせる次の職種

介護士

人の介護には十分な体力が必要です。自衛官は日々の訓練で体力がついており、人のためになることにやりがいを感じている人も多いため、経験を最大限に活かすことができます。

運送業

自衛隊では、18歳から大型運転免許や大特運転免許が取得できます。運転免許や運転技術、車の知識も教わるため、運送業では即戦力になります。

どこで仕事を探すのがいいの？

仕事を探す方法は大きく3つの方法があります。

種類	転職サイト	転職エージェント	人からの紹介
特徴	サイトに掲載された求人から選び、自分で応募	キャリアアドバイザーのサポートを受けつつ転職先を探す	知人や社員の紹介・推薦により選考が始まる
メリット	好きなタイミングで、行きたい企業に応募可能	転職先調査などを代行してもらうため、手間がかからない	書類選考が免除される場合がある
デメリット	求人に応募が殺到し、反応がないことがある	アドバイザーに当たり外れがある	不採用時に紹介者との関係が悪化する可能性あり

どの方法を選ぶにせよ、まずは第三者に相談をして客観的な意見を聞いてみることをおすすめします。

みんなはどうしてる？自衛隊の退職・転職状況

自衛隊の離職率に関して、明確なデータは現状存在しません。しかし、自衛隊経験者の中には「離職率が高い」と答える方が多くいます。

キツい訓練で身体的な辛さを感じたり、集団生活でプライバシーの確保ができないことが一因だと考えられます。あなた以外にも辛い職場を経験し、他の業界・職業へ転職する方が多いようです

仕事を辞めた人、転職した人の体験談

20代・新卒の方の体験談①

なぜその職業に転職したのか

転職してよかったこと

転職して後悔したこと

20代・新卒の方の体験談②

なぜその職業に転職したのか

転職してよかったこと

転職して後悔したこと

30代の方の体験談①

なぜその職業に転職したのか

転職してよかったこと

転職して後悔したこと

30代の方の体験談②

なぜその職業に転職したのか

転職してよかったこと

転職して後悔したこと

40代の方の体験談①

なぜその職業に転職したのか

転職してよかったこと

転職して後悔したこと

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