この記事は身体的疲労が大きいことや、営業先での理不尽な対応に悩む飛び込み営業向けに辛い職場環境の改善方法をまとめています。この記事を読むことで、今の職場に残るべきか、転職を検討するべきかが判断できるようになります。
監修者 | 経歴 |
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豊島 | 株式会社パーソナルナビ メディア事業部。 キャリアアップメディア『THE CAREER』 のインタビュアー兼ライター。 四年制大学の教育学部を卒業後、 都内公立小学校に勤務。 退職後は教育者の経験を活かし、 20代~30代を中心にキャリアアップ支援事業を行う現職に就く。 |
飛び込み営業を「辞めたい」「辛い」と感じるランキング
独自で行ったアンケートを基に飛び込み営業の業務を行う中で、辞めたい・辛いと感じる理由をまとめました。
理由1位:身体的疲労が大きい
飛び込み営業では勤務時間のほとんどを屋外で過ごすケースが多く、天候の影響を直接受けてしまいます。通常の営業職に比べ体力の消耗も大きく、身体の不調につながります。
また営業交通費が限られており、徒歩で周ることを強いられることも少なくありません。毎日数万歩以上を歩くこと自体、辛く感じるようになります。
元飛び込み営業の声
自転車と徒歩移動がメインで、夏の暑さがとても辛かったです。熱中症の症状が出ることもありました。
天気が悪い日は出勤したくない気持ちでいっぱいでした。靴ずれや重い資料で肩こりも悪化し、疲れが蓄積される日々でした。
理由2位: 営業先で断られて落ち込む
既存顧客への新しい提案を行う営業とは異なり、面識のない相手にいきなり飛び込んで提案をするため、断られることがほとんどです。1日に繰り返し、冷たく扱われることで精神的ストレスも大きくなります。
元飛び込み営業の声
毎日20件近くの飛び込み、その場で契約が取れるのは1件あるかないか…。お客様に怒鳴られることも多く、悲しくなりました。
飲食店相手のため、個人宅と違い営業中に飛び込む必要がありました。追い返されることが多く辛かったです。
理由3位:ノルマにプレッシャーを感じる
営業職ではノルマが課せられることが多く、飛び込み営業も例外ではありません。アポなしで訪問するため、既存営業に比べて成約が取りづらい傾向にあります。
労力に対して、結果が出ないことでノルマに対するストレスも大きくなります。上司からの指導や同僚の成果をプレッシャーに感じる方も多いようです。
元飛び込み営業の声
の飛び込み営業
毎月の成果がグラフ化されており、グループのメンバーの比較ができる状態でした。獲得数が伸びない時は憂鬱な気分になりました。
の飛び込み営業
テレアポや既存営業も経験した中で、飛び込み営業が一番労力が大きいと感じました。それにも関わらず、成約は取りにくいなんてやる気を失いました。
仕事のストレスを解消して、辛い気持ちを抑える方法
飛び込み営業を辞めた方10名へのアンケートを参考に、辞めたいと感じる理由に対する対処法をまとめました。
Q. 外回りの疲れを軽減するには?
A. 休息の時間を毎日とる。
身体的な疲労が大きい業務だからこそ、帰宅後にリフレッシュする時間を確保することが重要です。半身浴や晩酌、読書など自分に合った方法でリフレッシュするようにしましょう。
また、毎日の睡眠時間も翌日の仕事の効率に影響します。ONとOFFの切り替えを大切にして、終業後は体と心を休めることを最優先に考えましょう。
A. 営業グッズを使い心地の良いものに変える。
数万歩を日々歩くため、荷物の軽量化や疲れにくい靴を持つことは疲れを最小限にするために欠かせない対策です。持ち運び式扇風機や充電式カイロなど、季節毎のお役立ちアイテムを活用してみましょう。
Q. 冷たい対応に落ち込まないためには?
A. 1日のスケジュールを工夫する。
「午前に見込みの高い相手・午後にそれ以外の相手」とリストを作成すると、毎日早い段階で成約を獲得しやすくなります。その日の午前中にノルマをクリアできると、午後に断られ続けても精神的なダメージが少なくなります。
A. 自分が扱う商材に自信を持つ。
何かと相手に対して謙って接することの多い営業職ですが、自分が営業する商材への誇りは忘れてはいけません。
提案に自信が持てれば、相手に断られても「この人には商材が合わなかった。」と冷静に考えられます。「自分はこんなに良いものを提案しているんだ!」というマインドが必要です。
Q. ノルマ達成に近づくには?
A. ヒアリングに力を入れる。
自分のセールストークが確立できても、相手にアピールポイントが刺さらなければ意味がありません。
相手が何を必要としていて、何に困っているのかを会話の中で探りましょう。原点に戻り、お客様のニーズを掴むことに取り組んでみてください。
どうしても辞めたい・辛い気持ちが消せない場合は
自分がやりたいことを洗い出してみる
やりたいことが明確でないと、今後も同じ不満を抱えてしまう可能性があります。自身の目指すキャリアを明確にし、やりたい方向に向かっているのか、自己分析しましょう。
自己分析が1人でできない・うまく行かない場合は、「i3 アカデミー」の無料自己診断がおすすめです。無料診断やキャリアプランナーの無料相談など、お悩みにあった解決方法が必ず見つかります。
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もし仕事を辞めて、転職するならどうしたらいい?
まずは職種を変えるか検討しましょう。決める基準としては年齢が大きく関わってきます。
20代であれば、興味のある業界に飛び込んでも問題ありません。30代以降であれば、これまでの経験を活かせる職種の中で検討がおすすめです。
経験を活かせる次の職種
インバウンド営業職
外回り営業で培った、コミュニケーション力や提案力を活かし、ニーズの高い顧客に対して効果的な商談が可能です。成約率もアウトバウンドに比べ、高い傾向にあるためノルマへのプレッシャーを抑えられます。
マーケティング職
営業で現場の声を聞いてきた経験から、顧客に求められているものを理解しているため、ニーズに合った企画や開発を行うことができます。営業時代に行っていたデータの分析も、マーケティングでそのまま活用できます。
どこで仕事を探すのがいいの?
仕事を探す方法は大きく3つの方法があります。
種類 | 転職サイト | 転職エージェント | 人からの紹介 |
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特徴 | サイトに掲載された求人から選び、自分で応募 | キャリアアドバイザーのサポートを受けつつ転職先を探す | 知人や社員の紹介・推薦により選考が始まる |
メリット | 好きなタイミングで、行きたい企業に応募可能 | 転職先調査などを代行してもらうため、手間がかからない | 書類選考が免除される場合がある |
デメリット | 求人に応募が殺到し、反応がないことがある | アドバイザーに当たり外れがある | 不採用時に紹介者との関係が悪化する可能性あり |
どの方法を選ぶにせよ、まずは第三者に相談をして客観的な意見を聞いてみることをおすすめします。
みんなはどうしてる?飛び込み営業の退職・転職状況
飛び込み営業の離職率に関して、明確なデータは現状存在しません。しかし、各職種で人材不足がどの程度懸念されているかのデータから飛び込み営業の定着率が悪いことが伺えます。
エン・ジャパン株式会社の令和4年の調査結果では、営業職(新規開拓・代理店・ルート営業他)の人材不足を認知している企業は28%にものぼります。
身体的な負担が大きいことや、ノルマが厳しいことが一因だと考えられます。あなた以外にも辛い職場を経験し、他の業界・職業へ転職する方が多いようです。
仕事を辞めた人、転職した人の体験談
20代の方の体験談①
なぜその職業に転職したのか
の広報担当
月間何件、売上金額いくらと設定されていたので、未達成は許されませんでした。プレッシャーに耐えられず転職しました。
転職してよかったこと
営業のノルマに悩まなくなりました。よりクリエイティブな提案が求められているので、毎日楽しみながら仕事に取り組んでいます。
転職して後悔したこと
会社の所在地が以前通っていた場所よりかなり遠くなったので、通勤時間が長くなりました。
20代の方の体験談②
なぜその職業に転職したのか
の人事担当
毎日毎日、外回りの業務だったため、身体的疲労が溜まっていました。10年後も営業を続けていく未来に不安を感じるようになりました。
転職してよかったこと
年収が2割ほど上がりました。営業時代は成果により収入が左右されましたが、今は年俸制で間違いなくその年収がもらえるので、その点も良かったです。
転職して後悔したこと
人間関係はかなり良いので問題はないですが、仕事以外でもイベントで集まる雰囲気が自分には若干合わないように感じます。
30代の方の体験談①
なぜその職業に転職したのか
同じ営業でも、お客様とのトラブルが少ない現場で働きたいと常に考えていました。
転職してよかったこと
残業がほとんどない会社なので、 平日でもプライベートな時間がとれるようになりました。 また、仕事のスケジューリングも個人に任せられており、働きやすいです。
転職して後悔したこと
転職時に分かっていたことですが、年収が下がり生活は厳しくなりました。 ただ、仕事の内容を考えると妥当なところかと納得しています。
30代の方の体験談②
なぜその職業に転職したのか
のマーケター
前職では、毎日のように営業先のお客様から怒鳴られていました。営業先ではいつもビクビクしていました。のびのびと仕事をしたいと思い転職しました。
転職してよかったこと
営業のチームでは同僚どうし、尖った雰囲気で働いていました。 今は同じチームの人間との競争意識は無いので仲良く過ごすことができています。
転職して後悔したこと
前職では、契約の大きさに合わせて高額のボーナスがありました。転職後はそれがなくなってしまいました。
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