滝田良樹さん 「若さは価値」 |キャリア講師が語るキャリア×意識の重要性とは

今回お話を伺ったのは、キャリア講師の
滝田 良樹(たきた よしき)さんです。

23歳という若さでキャリア講師というキャリアを築き上げた滝田さんの想いと今後の展望についてお聞きしました。

【現在】キャリア講師の使命


— 現在どんなことをされているのですか


キャリア講師として、社会人向けの教育事業をメインに行っています。
一言で‟社会人”といっても、今の職場で役職をつけて収入を上げていきたい、転職をしてキャリアを上げていきたい、フリーランスとして働いていきたい、起業に挑戦してみたい。など掲げている目標は人それぞれです。どんな環境にいたとしても折衝して結果を出していけるように、‟一人ひとりに合ったアドバイス”や、その人の‟目標に対しての教育”といったところをやらせていただいています。

キャリア講師の難しいところは、向き合う相手がどうなりたいのか、どういう存在になりたいのかっていうところを、僕がしっかりと理解してあげるっていうところですかね。すぐに目標が変わる方もいれば、悩みを抱える方、メンタルの維持が難しい方もいます。見えない変化をいち早く察知することも僕の役目だと思っています。僕が当たり前だと思うことも、その人にとっては当たり前ではなかったり、価値観のずれというところは、キャリア講師を3年やっている今でも難しさを感じる点ではあります。

でも逆を言えば、教育としての僕の言葉が、相手の府に落ちて、そこから一気に結果が伸びて楽しそうにお仕事をするようになったり、元々は人前で話すことがすごく苦手な内気な方が、半年から1年という短いスパンで堂々と人前で話せるようになったり、一人ひとりの成長した姿を見れることがこの仕事のやりがいであり、1番楽しいと感じる瞬間ですね。


— キャリア講師への想いを教えてください。


僕は、20~30代の方が抱える課題は2つあると思っていて、「自分のキャリアについて考える時間があまりない」「どんな選択肢があるか分からない」って方が多いと思うんです。

何か始めたいけど‟社会的な目はどうか”とか、‟周りからどう思われるか”を気にする方が多くいて、正しいキャリアの知識がないというのは若い世代の大きな課題だと感じます。

地方の工場の働き方しか知らなかった僕も、知識のある人からしっかりと教育を受けたことによって、‟キャリアの選択肢が広がり、自分のできることが増えた”というところから人生がすごく楽しくなって、生きがいに気付くことができたんですね。なので今度は僕が、若い世代の方々に「人生の生きがいの見出し方」や、「何かにワクワクした人生の歩み方」を継承していきたい。という想いでキャリア講師の仕事をしています。

【過去】何も考えない毎日


— 昔の滝田さんについて教えてください。


本当に何も考えてなかったですね。(笑)仕事でもなんでも、言われたことだけをただひたすらやるっていう毎日を送っていました。特に仕事が工場のライン作業だったので、ルーティーンワークで何も考えずに生きてるみたいな感じでした。

人前で話したりとか、人と話すこと自体、苦手であまり好きではありませんでした。だから就職先も、人と話さずに一人で黙々と取り組めるような仕事内容を選んでいました。
収入を上げたいって気持ちで、工場勤務時代に副業にも挑戦したんですけど、なかなか上手くいかず失敗を繰り返したりもしていましたね。

そんなとき、本質的なことをストレートに伝えてくれたり、キャリアを上げていくために本当に必要なスキルだったりを教えてくれる恩師に出会って、僕は変わることができました。
学ぶことで人生を変えられた僕だからこそ、今度はそれを伝える側に回りたいと思ったのがきっかけで、キャリア講師を目指すようになりました。


— 挫折や、苦しかった経験はありますか?


元々負けず嫌いな性格で、何かを諦めるという経験はあまりなかったんですけど、副業や営業の仕事に挑戦したとき、最初は何をやっても上手くいかないことの連続だったので、そこはすごく苦労しました。

ビジネスの業界は人と話す仕事がほとんどで、元々人と話すのも苦手だったので思っていることがうまく伝わらなかったり、知識が何もないところから色々手をつけていかなきゃいけなかったりで結構苦しくなっていましたね。全体的にマイナスからのスタートで、何のあてもなく東京に飛び出してきて、ネットカフェ暮らしが数カ月続いた時期もありました。

でもそんな失敗続きの状態でも、この苦しい経験も自分が次に進むためのステップだと思って、その状況すら楽しもう!って意識で気持ちから上げるようにしていました。
何か上手くいかないときも、環境とか周りのせいにせず、自分自身の成長と変化に目を向けるっていうことが状況を打開できる一番大切なことだと思っています。

【未来】日本のためにできること


— 今後の展望や目標を教えてください。


目の前の目標でいうと、今教育している一人ひとりの子たちが、目標やビジョンをいち早く叶えさせるってところに注力しています。目標を叶えていく人の姿を見て、憧れを抱く。あるいは、目標を追いかける人に協力できる。そんな人達をさらに増やして、その繋がりを広げていきたいですね。

将来的なところで言えば、僕たちキャリア講師が行っている教育を、もっともっと広めて、最終的には日本全国を活気づけていきたいと思っています。自分自身の環境で、精いっぱい頑張ることのできる若者を増やし、企業や世の中に熱量が伝染していって、日本全体が盛り上がっていくようなビジョンを想い描いています。


— 個人として成し遂げたいことはありますか?


教育が好きなので今後も教育を広めていきたいというところと、茨城の地方出身ということもあって地方活性化は目指していきたいところですね。

特に地方はなかなか情報も届きにくいので、地元に戻って今の教育を広めていくのもそうですし、地元にしか就職先がないと考えている方々に対して、色々なキャリアがあるということを伝えていきたいですね。

自分自身の環境で本気で頑張って上を目指す若者を増やすことによって、地方からも起業家や、独立する人達を増やしていきたいと考えています。

【SDGs】やりがいの見出し方


— SDGsへの取り組みを教えてください。


教育のほかに、働きがいと経済成長というところで貢献していきたいと考えています。地域によっては働き方がすごく少なかったりして、‟生きるために働いている”って感じている人が多いように思います。僕自身も昔はそうでした。

逆に働きがいを感じる瞬間って、周りから評価されたりとか、給与が上がったとか、そういうときだと思うんですね。でも、こういうやりがいを感じられる人って、やっぱりスキルがあって能力が高い人なんですよ。

なのでやっぱり教育を通して、スキルや能力値、その人の強みを伸ばすことが大事だと思っていて。それらを磨くことによって、その現場で働きがいを見出しながら活躍する人材が増え、会社も能力ある人材を多く配置することができるので、結果日本の経済成長に繋がるんじゃないかと考えています。

【若者へエール】若さは価値


― 若い世代の方々へメッセージをお願いします。


僕は、本当に若いって価値だと思っています。やっぱり、20代~30代で 「会社を経営していた」とか、「こんな役職に就いていた」って言うと、40代~50代で役職に就いた、経営者になったっていうのとはやっぱり価値が違うと思っていて。

若い+実績、能力が高いってなるとそれだけで大きな価値になると思います。今の時間を無駄にせずにできることや、若い時にいかに成長できるかってところを意識して行動すれば、必ず将来的な市場価値に繋がってきます。若いというだけで慢心せずに、しっかりと価値のある時間なんだと理解したうえで、成長していくってところを目指していって欲しいですね。


滝田さんへのインタビューを終えて

今回、滝田さんにインタビューさせていただいて、意識や気持ちの重要性、キャリア講師に対する想いを伺うことができた。「教育が日本の未来に与える可能性」について語る滝田さんから、キャリア講師としての情熱や、意識の重要性を感じることができた。

23歳という若さで成功している滝田さんだからこそ、同世代に伝えたい想いがある。自分のスキルや能力に限界を決めず、意識の部分から上を目指し続けることで状況は変えられる。成長するためには自分の目標を失わない気持ちと、時には人の助けを借りることも大切だと改めて気づかされた。

20代・30代という価値のある時間を無駄にするのか、よりよい未来に繋げるかは自分次第。まだまだ自分や将来に対して迷うことは多いが、まずは行動の第一歩として「知ること」の部分で、本メディアでも今後も若い世代へのヒントとなる情報を発信していきたい。

toyoshima

インタビュアー 兼 ライター

株式会社パーソナルナビ メディア事業部。
四年制大学の教育学部を卒業後、都内小学校に勤務。
退職後は教育者の経験を活かし、20代~30代を中心にキャリアアップ支援事業を行う現職に就く。

プロフィール

【氏名】
滝田 良樹(たきた よしき)

【事業内容】
人材教育

【経歴】 
1999年生まれ。茨城県出身。
高校卒業後、地元の工場で約2年間勤める。
20歳で、キャリア講師として人材教育の道に進む。

肩書
株式会社GuroinHope:代表取締役
株式会社i3 experience:統括マネージャー 兼 講師

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