この記事はクレーム対応が辛いことや残業で悩むコールセンター向けに辛い職場環境の改善方法をまとめています。今の職場に残るべきか、転職を検討するべきかが判断できるようになります。
監修者 | 経歴 |
---|---|
![]() 内田さん | 現職:株式会社パーソナルナビ HD 社長室。 キャリアアップスクールメディア 『THE CAREER』事業責任者。 教育職員免許状保持。 「高校英語教員→不動産売買事務→リクルート→現職」という3度のキャリアアップ転職経験をもとに、転職の手助けとなる情報を発信。 |
コールセンターを「辞めたい」「辛い」と感じる理由ランキング
独自で行ったアンケートを基に、コールセンターの業務を行う中で、辞めたい・辛いと感じる理由をまとめました。
理由1位:クレーム対応で疲弊する

業務上クレーム対応が多いことは理解しているものの、感情的に怒りや不満をぶつけてくるお客様が想像以上に多く、その結果疲弊する方が多いです。
顔が見えないせいか、理不尽なことを言いたいだけ言ってくるお客様もおり、精神的な負担は相当です。
元コールセンターの声

理不尽な要求や支離滅裂な話をするお客様は、その対応だけで心が疲れ果ててしまいます。

年に2〜3度、理不尽なお客様からのクレームがありました。商品とは関係ないような罵倒や威嚇をするような発言は本当に辛いです。
理由2位:残業が多くプライベートの時間を取れない
最後に受電した応対が長引いた場合には、定時になっても対応せざるを得ません。電話相手の相談内容は予知できないため、予想外の残業が発生します。
また、アポイント数のノルマを達成できていない場合、達成するまで帰れないといったケースも見られました。
元コールセンターの声

電話が掛かってくる回数や注文数の多さによって、時間内に業務を終了できないことが多々ありました。

アポが取れない時、取れるまでひたすらテレアポをしました。毎日4時間は残業をしていたので、自分の時間がつくれず辛かったです。
理由3位:チームワークがなく協力を得られない
コールセンターの業務は、基本的には1対1でお客様対応をすることです。
1人で仕事を完結できる一方、困ったときには誰にも助けてもらえない状況に、ストレスを感じる方が多いようです。
元コールセンターの声

お客様対応に困っても、誰も助けてくれません。他人の事には首を突っ込まない風潮があり、同僚はおろか上司も助けてくれず辛い思いをしました。

残業になった際、仕事を手伝ってくれる方もいましたが、大体の方は「私には分からない事だからごめんなさい」と帰っていきます。
仕事のストレスを解消して、辛い気持ちを抑える方法
コールセンターを辞めた方10名へのアンケートを参考に、辞めたいと感じる理由に対する対処法をまとめました。
Q. クレーム対応で疲弊しないためには?
A. 相手の話をまず受け止める

相手がクレーム目的で電話をしている場合は、こちらの思いを伝えても、かえって怒りを逆なでしてしまいます。
そういった時は、相手が言ったことをすべて反復しましょう。相手は「話を聞いてもらっている」と満足するため、電話時間を減らすことができます。
A. クレーム対応の上手な同僚から対処法を学ぶ
クレームに対し、穏やかに話をまとめるのが上手い先輩や同僚の真似をしてみましょう。話し方や相槌など、工夫しているポイントがあるはずです。
また、良い意味で話半分程度でとどめておく気持ちで対応し、電話を早く切り上げるなどの対処法もあります。
Q. 残業を解消するには?
A. スタッフ増員を提案する
慢性的に長時間残業が発生している場合は、そもそも人手が足りていません。スタッフを増員できないかセンター長に相談してみましょう。
スタッフ増員ができない場合、転職を検討するのがおすすめです。
Q. 上司や同僚に助けてもらうためには?

A. 早めに手伝いをお願いする
忙しくなる時間帯や時期は、業務に慣れるとある程度分かります。忙しくなりそうなタイミングで、事前に上司や同僚に協力を依頼しておくことも大切です。
A. 自分から助けを求める
問題が発生した時に助けを待っているだけの方は、そもそも助けを待つだけでなく積極的に自分から声を上げて助けを求めることも必要です。
電話相手には正直に「相談してまいります」と伝え、周りに助けを求めましょう。
どうしても辞めたい・辛い気持ちが消せない場合は
自分がやりたいことを洗い出してみる
やりたいことが明確でないと、今後も同じ不満を抱えてしまう可能性があります。自身の目指すキャリアを明確にし、やりたい方向に向かっているのか、自己分析しましょう。
自己分析が1人でできない・うまく行かない場合は、「i3 アカデミー」の無料自己診断がおすすめです。無料診断やキャリアプランナーの無料相談など、お悩みにあった解決方法が必ず見つかります。
仕事へのモチベーションが分かる!1分でできる無料診断
「i3 アカデミー」は、仕事の悩みに寄り添うキャリア支援サービスです。1分でできるLINE診断で、あなたの強みや仕事へのモチベーションが分かります。

✅ あなたのモチベーションが分かる!無料診断
✅ 3,000人以上を鑑定した統計学がベース
✅ 結果を参考にキャリアプランナーがアドバイス
もし仕事を辞めて、転職するならどうしたらいい?
まずは職種を変えるか検討しましょう。決める基準としては年齢が大きく関わってきます。
20代であれば、興味のある業界に飛び込んでも問題ありません。30代以降であれば、これまでの経験を活かせる職種の中で検討がおすすめです。
経験を活かせる次の職種
営業

業務内容は異なるものの、コールセンターで学んだ会話術から、「相手の話を聞きつつこちらの意見を伝える」という技術が活かせます。
接客業
お客様とは電話越しの対応でしたが、声だけでお客様の雰囲気を感じ取るスキルは、接客業にも役立ちます。お客様が何を求めているのかを理解し、要望に応えることができます。
どこで仕事を探すのがいいの?
仕事を探す方法は大きく3つの方法があります。
種類 | 転職サイト | 転職エージェント | 人からの紹介 |
---|---|---|---|
特徴 | サイトに掲載された求人から選び、自分で応募 | キャリアアドバイザーのサポートを受けつつ転職先を探す | 知人や社員の紹介・推薦により選考が始まる |
メリット | 好きなタイミングで、行きたい企業に応募可能 | 転職先調査などを代行してもらうため、手間がかからない | 書類選考が免除される場合がある |
デメリット | 求人に応募が殺到し、反応がないことがある | アドバイザーに当たり外れがある | 不採用時に紹介者との関係が悪化する可能性あり |
どの方法を選ぶにせよ、まずは第三者に相談をして客観的な意見を聞いてみることをおすすめします。
みんなはどうしてる?コールセンターの退職・転職状況

コールセンターの離職率に関して、明確なデータは現状存在しません。しかし、コールセンターはサービ業界(他に分類されないもの)に該当するため、サービス業界の離職率が参考になるでしょう。
厚生労働省の令和2年の調査結果では、サービス業界(他に分類されないもの)の離職率は19.3%です。
クレーム対応や長時間労働に追われ、想像よりも肉体的・精神的に辛いことが一因だと考えられます。あなた以外にも辛い職場を経験し、他の業界・職業へ転職する方が多いようです。
仕事を辞めた人、転職した人の体験談
20代・新卒の方の体験談①

なぜその職業に転職したのか

前職では、契約されている賃貸マンションのクレーム対応がほとんどでした。隣人トラブルや言いがかり、脅迫じみた電話もあり、立て続けにくる電話に精神が参り退職しました。
転職してよかったこと

クレーム対応が減り精神的に楽になったことです。電話を取らず作業に集中でき、ストレスが激減しました。
転職して後悔したこと

残業が増えたことです。前職は定時退社でしたが、転職先では繁忙期や監査前には残業が多くなるので、定時退社が難しくなりました。
20代・新卒の方の体験談②
なぜその職業に転職したのか

ひたすら電話をかけてもアポイントも取れず、インセンティブを貰えなかったからです。現職は、同じテレアポ業務でもインセンティブが期待できます。
転職してよかったこと

時間のゆとりができたことです。前職では、アポが取れるまでとにかく残業。今はメリハリのある業務形態です。
転職して後悔したこと

同僚と遊ぶ機会がなくなったことです。前職では気の合う同僚がいましたが、退職をきっかけに疎遠になりました。
30代の方の体験談①

なぜその職業に転職したのか

小さい頃の夢だった幼稚園教諭になりたいと思い転職。コールセンターに勤めていたのは、学生時代にアナウンス大会に出場したことがあったためです。
転職してよかったこと

子どもに癒されます。毎日可愛い子どもたちと楽しみながら仕事ができます。また、ノルマがないので気が楽です。
転職して後悔したこと

年収が下がったことです。そのうえ残業が多く、持ち帰って仕事をしなければならないのは辛いです。
30代の方の体験談②
なぜその職業に転職したのか

毎日のクレーム対応に耐えきれなかったからです。途切れることなくいろいろな相手からお問い合わせの電話を受けてるのが辛いです。
転職してよかったこと

人間関係に悩まなくなったことです。転職前は直属の上司と折り合いが合わず、話しかけるのも億劫でした。
転職して後悔したこと

年収が下がってしまったことです。しかし、人間関係などのストレスは無くなったので、総合的には満足です。
40代の方の体験談①

なぜその職業に転職したのか

担当していた深夜の時間帯は、眠れない高齢者が誰かと話したいがために電話してきます。本部に注文を止めるべきと進言したのですが、受注するよう指示があり不信感が募り辞めました。
転職してよかったこと

認知症と思われる方からの注文を受ける必要がなくなったのが、何よりも良いことです。また、以前と比べて2倍以上の給与になり、仕事の負担も軽くなりました。
転職して後悔したこと

通勤する必要があることです。コールセンターは自宅で業務ができたのですが、事務仕事は出勤する必要があります。
キャリアに悩んでいたら、まずは自己分析がおすすめ
現在のキャリアパスに悩みや不安がある方は、自己分析がおすすめです。自己分析のやり方が分からない場合は、「i3 アカデミー」の無料自己診断を利用してみてください。
無料診断や、キャリアプランナーの無料カウンセリングなど、あなたのお悩みにあった解決方法が必ず見つかります。
仕事へのモチベーションが分かる!1分でできる無料診断
「i3 アカデミー」は、仕事の悩みに寄り添うキャリア支援サービスです。1分でできるLINE診断で、あなたの強みや仕事へのモチベーションが分かります。

✅ あなたのモチベーションが分かる!無料診断
✅ 3,000人以上を鑑定した統計学がベース
✅ 結果を参考にキャリアプランナーがアドバイス
STEP1

LINE@を登録して、自己分析診断をクリック!
STEP2

生年月日と5つの質問を送信!
STEP3

診断結果を今すぐチェック!