この記事は人間関係や休みが取りづらいことで悩む医療事務向けに辛い職場環境の改善方法をまとめています。今の職場に残るべきか、転職を検討するべきかが判断できるようになります。
監修者 | 経歴 |
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![]() 内田さん | 現職:株式会社パーソナルナビ HD 社長室。 キャリアアップスクールメディア 『THE CAREER』事業責任者。 教育職員免許状保持。 「高校英語教員→不動産売買事務→リクルート→現職」という3度のキャリアアップ転職経験をもとに、転職の手助けとなる情報を発信。 |
医療事務を「辞めたい」「辛い」と感じる理由ランキング
独自で行ったアンケートを基に、医療事務の業務を行う中で、辞めたい・辛いと感じる理由をまとめました。
理由1位:人間関係にストレスを感じる

医師や看護師と連携をとる際、パワハラを受ける場合があります。単に当たりが強いだけでなく、いじめが起こるケースもあるようです。
元医療事務の声

事務員に対する看護師からの当たりが強く、仕事がやりづらかったです。患者に対しても態度が悪いため、見ているだけで気分が沈みました。

女性が多くいじめが起きやすい職場だったので、自分がターゲットにならないように気をつけました。
理由2位:休みが取りづらい
スタッフの数が少ない病院などでは、特に休みが取りづらい傾向にあります。休みの申請をするだけで嫌な態度を取られることもあり、その結果離職を決意する方もいました。
元医療事務の声

院長がすべての権力者で、家庭の都合で休みたいと言うと露骨に嫌がられました。休む前日は、わざとかと受け取れるぐらい急患を入れられました。

スタッフの人数が少なく、1人減るだけで忙しくなるため、有給も取りづらかったです。そのうえ、日・祝日の仕事はとてもハードでした。
理由3位:事務作業と患者対応に追われ忙しい
事務的業務から患者の対応まで、業務の幅が広く仕事量も多いです。平日業務は常に仕事に追われ、土曜日も診察がある場合が多いのが特徴。
常に多忙な環境にストレスを感じ、退職を決意する方がいらっしゃいます。
元医療事務の声

受診者が多い時、事務作業と患者に対する気遣いにいつも追われていました。特に土曜日は、予約していない患者も来るので大変です。

カルテの対応に追われ、サービス残業の毎日。休憩も取らずに膨大な量のカルテを整理する毎日に、食事も喉を通らなくなりました。
仕事のストレスを解消して、辛い気持ちを抑える方法
医療事務を辞めた方10名へのアンケートを参考に、辞めたいと感じる理由に対する対処法をまとめました。
Q. 人間関係のストレスを解消するには?
A. 日々の出来事を記録に残す

何かトラブルが発生した際には、出来事を記録として残しておきましょう。証拠がないと立場の弱さで負けてしまいます。手間はかかりますが、自分を守るために必要なことです。
A. 干渉されないよう業務内容を線引きする
お互いの仕事に口を出しにくい状況を作るためには、業務内容を明確にする必要があります。口頭ではなく、記録に残るテキストで業務の割り振りをしましょう。
また、自分1人で業務範囲の線引きができない場合、院長や上司に相談しましょう。
Q. 休みを取りやすくするためには?
A. 規模の大きい医院を選ぶ
従業員数が多くある程度の規模がある医院であれば、人手が多く休みが取りやすい傾向にあります。従業員数が少ない医院の場合は、必然的に休みが取りづらくなることは避けられません。
面接時に休日の取得についての確認も大切ですが、医院の規模で選ぶことも重要です。
Q. 事務的業務と患者対応で多忙すぎることへの対策は?
A. ほかの受付担当者へ仕事を割り振る

すべてを自分で対応するのではなく、他の受付担当に患者対応を任せるなど、仕事を分担しましょう。
1人は受付、もう1人は待合室の椅子等などをあらかじめ準備しておくなど、事前に想定できることを済ませておけば、混雑時の多忙さを軽減できます。
A. 事務作業を効率化する
患者対応の内容は患者それぞれで変わるので、効率化が難しいです。事務作業などすぐに取り組める作業を効率化しましょう。
ショートカットキーを1つ覚えるだけでも生産性は上がります。スムーズに事務作業をこなせるようになれば、余った時間で顧客対応のブラッシュアップをすることも可能です。
どうしても辞めたい・辛い気持ちが消せない場合は
自分がやりたいことを洗い出してみる
やりたいことが明確でないと、今後も同じ不満を抱えてしまう可能性があります。自身の目指すキャリアを明確にし、やりたい方向に向かっているのか、自己分析しましょう。
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もし仕事を辞めて、転職するならどうしたらいい?
まずは職種を変えるか検討しましょう。決める基準としては年齢が大きく関わってきます。
20代であれば、興味のある業界に飛び込んでも問題ありません。30代以降であれば、これまでの経験を活かせる職種の中で検討がおすすめです。
経験を活かせる次の職種
電話オペレーター

医療事務の仕事には電話対応があります。患者や医療機関からの問い合わせが多く、病状や緊急性も考慮しながら柔軟に対応します。
顧客の要望に応じて臨機応変な対応を求められる、電話オペレーターの仕事に通じる部分は多いです。
介護士
病院ではお年寄りに接する機会が多く、対応や介助なども行います。福祉の仕事に就きたいという人は、医療事務の接客経験を活かすことができます。
どこで仕事を探すのがいいの?
仕事を探す方法は大きく3つの方法があります。
種類 | 転職サイト | 転職エージェント | 人からの紹介 |
---|---|---|---|
特徴 | サイトに掲載された求人から選び、自分で応募 | キャリアアドバイザーのサポートを受けつつ転職先を探す | 知人や社員の紹介・推薦により選考が始まる |
メリット | 好きなタイミングで、行きたい企業に応募可能 | 転職先調査などを代行してもらうため、手間がかからない | 書類選考が免除される場合がある |
デメリット | 求人に応募が殺到し、反応がないことがある | アドバイザーに当たり外れがある | 不採用時に紹介者との関係が悪化する可能性あり |
どの方法を選ぶにせよ、まずは第三者に相談をして客観的な意見を聞いてみることをおすすめします。
みんなはどうしてる?医療事務の退職・転職状況

医療事務の離職率に関して、明確なデータは現状存在しません。しかし、医療事務は一般的に医療業界に分類されるため、医療業界の離職率が参考になるでしょう。
厚生労働省の令和2年の調査結果では、医療・福祉業界の離職率は14.2%です。
残業や人間関係の悩みが多く、想像よりも肉体的・精神的に辛いことが一因だと考えられます。あなた以外にも辛い職場を経験し、他の業界・職業へ転職する方が多いようです。
仕事を辞めた人、転職した人の体験談
20代・新卒の方の体験談①

なぜその職業に転職したのか

いつもギスギスした雰囲気だったためです。看護師や事務員が女性ばかりで、派閥問題にいつも悩まされていました。
転職してよかったこと

気持ちが楽になったことです。前職では人間関係に常に気を張っていましたが、今は伸び伸びと仕事ができます。
転職して後悔したこと

休みが取りづらいことです。介護職はシフト制が多いので、人員確保が難しい業種です。そのため、自分の都合に合わせて休めない場合があります。
20代・新卒の方の体験談②

なぜその職業に転職したのか

土・日・祝をプライベートの時間にあてたかったためです。薬剤師の補助としてピッキング業務も行っていたため、休みは薬の勉強で潰れていました。
転職してよかったこと

友人と会える機会が増えたことです。土日は充実していますし、今はお客様対応が無いのでストレスフリーです。
転職して後悔したこと

在宅勤務ゆえに、スタッフ同士のコミニュケーションが少ないことです。自分の言葉を上手く伝えられているか、不安になります。
30代の方の体験談①
なぜその職業に転職したのか

有給を気軽に取りたかったからです。以前の職場は人手が足りなかったため、有給は病欠や冠婚葬祭以外では使えませんでした。
転職してよかったこと

仕事や人間関係で悩みがあるときは、上司に相談できます。また、みんなで有給を消化するために、職場で協力し合えるようになりました。
転職して後悔したこと

取得した資格を活かせないことです。また1度医療業界から離れると、勉強し直さない限り、復職は難しいと感じています。
30代の方の体験談②

なぜその職業に転職したのか

配偶者の転職にともない転職。前職は出産のできる産婦人科で、日々の医療事務だけではなく、入院費の計算も行っていました。
転職してよかったこと

子育てに協力的な点です。子どもの病気・保育園や学校の行事など、休むときは抵抗なく上司に相談ができます。
転職して後悔したこと

時給が上がらないことです。10年以上働いていますが時給が上がりません。あと200円上げてもらってもいいぐらいの仕事を任されていると思います。
40代の方の体験談①

なぜその職業に転職したのか

結婚を機に引っ越したため転職しました。大学病院での事務経験を活かせる上に、身体に無理のない範囲で働けるパートタイムの仕事を選択しています。
転職してよかったこと

妊活中だったので、時間の融通が効くのが良かったです。また、引越し先に知り合いはいませんでしたが、職場で新しい人間関係ができたことで解決しました。
転職して後悔したこと

パート勤務のため仕方ありませんが、年収が下がったことです。しかし、時短勤務で身体に無理のない範囲で働けるので、満足しています。
40代の方の体験談②
なぜその職業に転職したのか

休憩もまともに取れず、精神的に限界を感じて辞めました。市立病院の一つの科に配属され、1人で業務を担当。受付・検査指示・カルテ整理と、気が休まる暇はゼロでした。
転職してよかったこと

落ち着いた日常を取り戻せたことです。神経が張り詰めて不眠症になりそうでしたが、今は熟睡できます。また、業務で分からない点はすぐ同僚に聞けるので安心です。
転職して後悔したこと

スキルが身につかなかったことです。レセプト業務までのスキルを身につけるために、医療事務を志しましたが、そこまで続けなかったのは心残りです。
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