前田啓希さん 「自分の可能性」 |キャリア講師が語る成功の秘訣とは

今回お話を伺ったのは、キャリア講師の
前田 啓希(まえだ ひろき)さんです。

キャリア講師として多くの若者を成功に導く前田さんの教育に対する想いと今後の展望についてお聞きしました。

【現在】理想を現実に


— 現在どんなことをされているのですか


キャリア講師として、将来に大きな可能性を秘めている20代~30代の方々に対し、独立や経営など、会社員だけではない選択肢を広げていくための人材教育を行っています。

具体的には、一人ひとりにフォーカスしたコンサルティングだったり、30~40名規模の講習会で講師として登壇しています。

講習会では主に、成功していくために必要な具体的なスキル面、基本的な考え方の部分についてお話ししています。人は思考したうえで行動し、その行動が結果に繋がっていくので、根本の思考力を磨くというところを大切にしています。例えば、固定観念の外し方、モチベーションの上げ方といった成功者思考を、すでに成功されている方や経営者の経験談を基に紐解いていく。という講義も多く行っています。


— キャリア講師への想いを教えてください。


僕は、一人ひとりに「こうなりたい」「こうなれればいいな」っていう理想像が必ずあると思っているので、その理想像目標を、1人でも多くの人に現実にして欲しいという想いでキャリア講師の仕事と向き合っています。

僕も昔そうだったんですけど、若い時って自分自身がやりたいことに挑戦する、踏み込める環境がないっていうところに1番の問題があると思うんですよ。過去のトラウマとか苦い経験から、自分のやりたいことや、可能性に蓋をしてしまっている人ってすごく多いように感じます。

気持ちを制してしまっている原因を、僕が取り払うことによって、自分自身の考えている姿を追いかけていいんだということを伝え続けていきたいですね。理想を追い求められるような環境作りだったり、言葉かけだったりをできるように常に意識しています。

【過去】最大の後悔


— 過去の田さんについて教えてください。


生まれ育った環境もあって、人と話すこと自体は好きだけど、話せるようになるまでは時間がかかるタイプでしたね。というのも僕は、北海道出身で、小学校の全校生徒が10人ぐらいの小さい地域で育ったので、一人と深い関係を築くことはできたけど、大人数とか新しい環境に馴染むことがとにかく苦手でした。

中学校に進学してからは、部活のメンバーとは仲良くなれても、クラスに馴染めなかったり、僕だけスクールバスで通学していたりで、人との深い交流がなくて孤独な時間が多かったですね。一匹狼とかそういう感じに近かったかなと思います。(笑)工業系の専門学校に進んだ後も、興味や話が合わないとかで、孤立していじめに遭ったこともありましたね。

社会人になってからも、特定の人以外とのコミュニケーションに苦労して、仕事上で揉め事に発展したりとかもありました。今振り返ると、人に何かを教えるような人材ではなかったと思います。


— 挫折や、苦しかった経験はありますか?


挫折というより‟後悔”した経験で、仕事が忙しいという理由で、1年以上会えないまま祖父母が亡くなってしまったんですね。一番お世話になった人達の死に目に立ち会うことができなかったという経験が本当に悔やんでも悔やみきれない最大の後悔です。

サラリーマンとして上京してきて、年末年始も仕事、残業月200時間が当たり前の状況で働いていました。なので帰りたいと思ってもなかなか地元に帰ることができなかったんですよ。そんな働き方をしていて結果的に後悔してしまったので、そこから変わろうと思いました。

その経験から、ビジネスっていう業界で「自由」とか「金銭面」をしっかりと求めていくというところに上手くベクトルを変えることができました。ビジネスを学んでいく中で、結局は自分が大切だということに気付くことができて、変われたんです。だからこそ、そういったことを学ぶことができる教育、環境を今度は僕が与えていきたいと思い、キャリア講師を目指すようになりました。

【未来】若い世代の活躍


— 今後の展望や目標を教えてください。


若い世代の人たちが夢や希望をもてる社会を作りたいですよね。そのために僕らが結果を出し続けて、‟若い世代の活躍する姿”をもっと露出していったり発信していったりして、小さい子たちに憧れを抱いてもらいたいなって思います。いつか『子どもたちがなりたい職業ランキング』で起業家が1位になったら日本がもっと面白くなると想像しているので、そこは目指していきたいですね。

そのためにまずは、今の大人たちを変えていくっていうところにコミットしていきたいです。最終的には、高校や大学、これから社会人になる子たちの前で講義や講演をしていけるような人材になっていきたいですし、本当に年齢層問わず、どんな方でも変わるきっかけや夢を与えられるような人間になりたいと思っています。


— 個人として成し遂げたいことはありますか?


やっぱり教育は一生やり続けたいなと思います。難しいと感じることもあるんですけど、それでも僕がきっかけを与えたことでその人の結果に繋がったり、「ありがとう」って言葉をもらえたりした時は1番やりがいを感じます。この環境に出会えてよかったとか、前田さんに出会えてよかったって言われると、僕も泣いてしまうくらい嬉しくなりますし、新たな覚悟も決まりますね。

あと個人的な目標として、親孝行をしたいなって思っています。今も3カ月に1回くらいは帰ったりしているんですけど、家族旅行は社会人1年目になる年に行ったのが最後なので、近いうちに家族を海外に連れていったりはしていきたいなって夢はあります。

【SDGs】どんな仕事にもやりがいを


— SDGsへの取り組みを教えてください。


教育ともう一つ、働きがいと経済成長に力を入れていきたいです。僕自身もサラリーマン経験が5年半ぐらいあるので、サラリーマンの辛さや、やりがいもある程度分かるし、自分自身がこうして独立や経営をし、キャリア講師の立場になって分かったこともあるので、両方の側面をいい形で理解できていると思います。

社会人を見ると、仕事に対して「やりがいがない」とか「生きがいを見出せない」って人がすごく多いように感じます。だからこそその部分を改善していくために、もっと自分たちがやりがいをもって働いている姿を発信して、やりがいをもって働くことがどれだけ楽しいのかってところを伝えていきたいです。

やりがいをもっていれば、生産性も上がって日本はもっと明るくなっていくと思うので、どんな仕事でも、やりがいをもって生きていける大人たちを増やしていきたいですね。

【若者へエール】自分の可能性


― 若い世代の方々へメッセージをお願いします。


絶対に人って迷うことがあると思うんですけど、迷いは一歩踏み出そうとしている表れだと思うんですね。何も成長しようとしていない人とか、何かに挑戦しようとしない人ってそもそも迷うことすらしないと思います。だからその迷いをマイナスに捉えて欲しくないなって思います。

ただ、迷いの先に、何かしらチャレンジをするってことを1番意識して欲しいです。やっぱり行動しなきゃ結果は変わらないので。せっかく日本ってなんでも始めやすい環境だし、たとえ失敗しても死ぬことってないと思うんですよ。だからこそもっと積極的に自分の可能性を自分自身が信じること。可能性を信じて、まずは一歩踏み出して欲しいってところを伝えたいですね。


前田さんへのインタビューを終えて

今回、前田さんにインタビューさせていただいて、キャリア講師としての夢や、行動を起こすことの大切さについて伺うことができた。

社会人になると忘れがちな理想像や人生における目標。前田さんご本人も夢を語るように、大人になっても、何かを追い求め行動を起こし続けることで、自分だけでなく、周りにもいい刺激を与えることのできるのだと気付かされた。

‟一度きりの人生”に生きがいや意味を与えられるのは自分自身。世間体や他人の意見に惑わされずに挑戦できる若者が増えるよう、引き続き、本メディアでも様々なキャリア情報を発信していきたい。

toyoshima

インタビュアー 兼 ライター

株式会社パーソナルナビ メディア事業部。
四年制大学の教育学部を卒業後、都内小学校に勤務。
退職後は教育者の経験を活かし、20代~30代を中心にキャリアアップ支援事業を行う現職に就く。

プロフィール

【氏名】
前田 啓希
(まえだ ひろき)

【事業内容】
人材教育

【経歴】 
1995年生まれ。北海道出身。
20歳で上京し、東証一部上場企業に入社。
退職後、フリーランスとしてフルコミッションの営業職に転身。
4カ月目でトップセールスを記録し、その後キャリア講師として活躍。

肩書
株式会社 TRACE ONE:代表取締役
株式会社i3 experience:統括マネージャー 兼 講師

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