林聖晶さん 「価値を生み出す」 |キャリア講師が語る挑戦の重要性とは

今回お話を伺ったのは、キャリア講師の
林 聖晶(はやし きよあき)さんです。

キャリア講師として多くの若者に可能性を与える林さんの教育に対する想いと将来の展望についてお聞きしました。

【現在】自分のキャリアと向き合う


— 現在どんなことをされているのですか


キャリア講師として、20代30代の社会人に対してキャリア支援を行っています。具体的には、キャリアアップスクールに通う方々に対して個別のコンサルティングを行ったり、セミナーなどでキャリアアップのために必要な能力やスキルをつけるための授業をしています。一人ひとりの‟理想とする姿”や‟思い描くキャリア”の実現に向けて、自分でも気づいていない長所や課題を引き出し伸ばしていく教育を提供しています。

今の若い世代の課題は、自分の欲求や願望を押さえつけてしまっているところにあると思います。本当は叶えたい目標があったとしても思い切った行動ができずに、達成しないまま別の目標に置き換えるということを無意識のうちに繰り返してしまっているのです。この課題を解決するためにも、目標達成のために必要な行動力、思考力、マインドを鍛える教育というものを提供しています。


— キャリア講師への想いを教えてください。


大人になる前の段階から、キャリアや将来性について考えしっかりと自分の人生を創りあげていくことが重要だと考えています。小学生や中学生の学生と関わる機会が多かった前職の経験から、育成の段階で学んだことをしっかりと理解する力、今自分がやっていることに対して意味を見出す力をつけることがとても大切だと実感しています。

現在は20代~30代の若い世代の社会人向けに教育事業をしていますが、今後は僕らが行っているキャリア教育を学校教育にも取り入れ、学生時代から自分のキャリアと向き合うことが当たり前の社会を創っていきたいと考えています。

【過去】劣等感を抱えた日々


— 過去の林さんについて教えてください。


成長意欲や変わりたいという意識は高くて、積極的に挑戦はするけど空回りして失敗してしまうようなタイプでした。学生時代は部活面でも勉強面でも人並みに劣等感を抱いていたと思います。

社会人では、‟好きなことを仕事にしたい”という想いが強かったので、サッカーに関係するスポーツトレーナーの仕事に就きました。ただ、好きなことでも時間やお金に余裕がないことから、理想と現実のギャップを感じ仕事にやりがいを見出すことができなくなり、転職を繰り返しました。

キャリアに悩んでいた時に恩師である社長と出会い、「ビジネスの本質」や「理想の人生の叶え方」について学びました。そこから自分の力で価値を生み出していける人間になろうと覚悟を決め、個人で仕事をはじめました。今では、僕と関わってくれたすべての人に可能性を気付くきっかけを与えるということをテーマに掲げキャリア講師をしています。


— 挫折や、苦しかった経験はありますか?


学生時代に大きな壁にぶつかった経験をしてこなかったので、社会人になって初めて挫折というものを感じました。社会人になると、学生の時以上に周囲との実力や実績の差を感じる場面が増え、結果を出さないと食べていくことさえできないという現実の厳しさに直面しました。目の前のマイナス面しか見ることができずに、劣等感を感じる日々が続きかなり辛かったです。

ただ、ありがたいことに僕の周りには昔から一緒に頑張ってきた仲間の存在があったので、努力し続けるその姿に感化され諦めず進み続けることができました。「人生はクローズアップ(近く)で見れば悲劇だが、全体像で見れば喜劇である」というチャップリンの名言を胸に、常に前向きに物事を考えられるようになりました。今では、劣等感さえも成長のために価値のある感情だと捉えることができています。

【未来】教育の質を高めて世界へ


— 今後の展望や目標を教えてください。


日本全体の教育の質を高め、ビジネス面で日本が再び世界的に活躍する国に返り咲く未来を描いています。教育の質を向上させることにより、それぞれの人生の選択肢が広がり、キャリアを積み成功する人が増えていきます。成功者の背中を追って挑戦する人が1人でも多く増えれば、個人の力だけでは成し遂げられないことも日本というチームとして大きな結果を出すことができと信じています。

キャリア講師として、まずは目の前にいる一人ひとりの受講生に対して、可能性や目標を示すことに注力していきます。プラスの人生を歩む人を多く輩出することで、世界に目を向けるグローバルな人材や日本の未来をリードする優秀な人材の育成にも繋がると思っています。


— 個人として成し遂げたいことはありますか?


個人としては、‟女性の活躍”にフォーカスした環境作りや支援に力を入れていきたいです。女子サッカー部や女性アスリートの方々と仕事をしていた経験があるので、本来の女性の力強さや偉大さをとても実感しています。

ただ、社会に出ると‟女性だから”という理由で、男性よりも待遇や役職に差が出たりと、まだまだ完全に男女平等な社会とは言い切れません。その課題を解決するために、女性がキャリアに対して前向きに考えることのできるコミュニティ創りや、小さい時からの将来に対する意識を高めるための機会づくりなどを積極的に行い、世の中をもっと活躍する女性で溢れさせたいと思っています。

【SDGs】一人ひとりの意識改革


— SDGsへの取り組みを教えてください。


教育を通じて、働きがいと経済成長の項目で貢献していきたいと考えています。現在の日本が向き合うべき課題の一つに、自国の時価総額低迷が挙げられます。この課題を解決するための第一歩として、まずは一人ひとりの意識の改革に力を入れるべきだと思います。個人単位で仕事に向き合う意識や姿勢を変えることができれば、以前のように日本全体が勢いを取り戻すことが可能になります。

一人ひとりのプラスの意識や行動を生みだすためには、働く環境を整備する必要があります。教育を通して、個人の意識改革にも力を入れながら、企業や法人に対してもマネジメント事業を拡大し、日本全体の人材育成スキルの向上を図っていきます。日本人が今よりもさらに‟やりがい感じながら働くことのできる社会”になることを目指しています。

【若者へエール】何者にでもなれる


― 若い世代の方々へメッセージをお願いします。


自分の価値を下げて諦めるのではなく、‟自信をもって何事にも積極的に挑戦する”ということを1番に伝えたいです。僕も20代前半の頃は、過去の失敗した経験を引きずって「自分にはできない」と自分自身に蓋をしていました。しかし、立ち止まっていても状況は変えることができないということに気付き挑戦する道を選びました。進み続けてこそ成功を掴めると僕は思っています。

20代~30代は、まだ何者でもなく臆病になることもたくさんあると思います。ただ、何者にでもなれるというのも事実です。若い時の時間は本当に貴重で大切です。その時間を無駄にしないよう、目の前のチャンスに全力で挑み続けてください。


林さんへのインタビューを終えて

今回、林さんにインタビューさせていただいて、教育が与える価値や、自分自身で価値を生み出していくことの重要性について伺うことができた。

学生時代に思い描いていた理想の未来と、社会に出てからの現実のギャップに悩む人は多い。そのギャップを埋めるためにも、大人になる前の段階からしっかりとキャリア教育を受ける必要がある。将来や自分の人生に対して意識の高い若者を育成することが、結果的に日本全体の成長を促すことに繋がる。教育の価値を改めて実感することができた。

キャリアに悩む20代・30代は、まだ何者にでもなれる可能性を秘めているということを忘れず、挑戦し続けてほしい。引き続き、本メディアでも様々な挑戦を重ねた成功者のキャリア情報を発信していきたい。

toyoshima

インタビュアー 兼 ライター

株式会社パーソナルナビ メディア事業部。
四年制大学の教育学部を卒業後、都内小学校に勤務。
退職後は教育者の経験を活かし、20代~30代を中心にキャリアアップ支援事業を行う現職に就く。

プロフィール

【氏名】
林 聖晶
(はやし きよあき)

【事業内容】
人材教育

【経歴】 
1994年生まれ。千葉県出身。
20歳で上京し、名門都立女子サッカー部の専属トレーナーに就任。
退職後、イベント会社に2社勤め、イベントの企画営業を担当。
25歳で、ベンチャー企業の代理店営業を開始し、初月から成約を上げ、
8カ月目でトップセールスを獲得。現在はキャリア講師として活躍。


肩書
株式会社Renaxia:代表取締役
株式会社i3 experience:講師

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