三輪創琉さん「人生を常に楽しむ」 |キャリア講師が語る自分らしい人生の送り方とは

今回お話を伺ったのは、キャリア講師の
三輪 創琉(みわ つくる)さんです。

キャリア講師として多くの人材育成に携わ三輪さんの教育に対する想いと人生の築き方についてお聞きしました。

【現在】教育の難しさと魅力


— 現在どんなことをされているのですか


キャリア講として、20代~30代の方を対象に人材教育をしています。具体的な内容でいうと、キャリアアップスクール(400名~500名規模)に在籍する生徒さんの全体管理や指導、キャリア講師や営業活動に取り組むエージェントに対してのマネジメントやコンサルティングなどの業務をメインに行っています。

マネジメントやコンサルティングをする上で「相手にとって何が一番伝わりやすいか」という点は特に意識しています。20代~30代で言われたことをすぐに実践できる方はそう多くいないと思っていて、僕も昔は同じだったのですが何をしていいかが分からない、考えない、教えてもやらないので行動を起こすまでが難しいんです。

なので、現在はそういったローキャリア層に指導する立場として伝えたいことの本質は同じでも、一人ひとりの思考に寄り添い、‟その人にとってどの言葉が1番適切で1番刺さるのか”ということを常に考えて接するようにしています。


— キャリア講師への想いを教えてください。


今の若い世代を見ていると、人生楽しいのかな?と感じてしまうのが正直なところです。自分の人生をより楽しくするために考える時間や、‟自分らしく生きよう”という気持ちが圧倒的に足りていないように思います。また、考え方や特性に関しては1年単位で変化していて、掴みづらいという印象もあります。

そういった20代~30代を指導する立場として、気持ちを100%理解することや、変化に応じて短期間で教育方針を練り直さなくてはいけないなど、僕自身も日々難しさや課題に直面しています。ただ、難しいからこそ、向き合った方々が夢をもったり、目標に向かって努力して実際に成果が上がったりという姿を見ると本当にやりがいを感じます。一人ひとりが成長を実感する瞬間に立ち会えることが教育の魅力だと思います。

【過去】孤独にもがいた時期


— 過去の三輪さんについて教えてください。


基本的に1人で過ごすことを好んでいたので、友達作りも得意な方ではありませんでした。高校生の時にチームスポーツを始めたのがきっかけで、‟他の人より上手くなりたい”とか‟トップを取りたい”という想いが芽生えて、そこからは内に秘めた闘争心や挑戦心を人一倍もっていたと思います。

大学生のときに、就職することに対しての不安から独立を意識してビジネスの世界に挑戦したのですが、当時は周りに友達や頼れる人がいなくて、2年近く1人でもがいていました。最初は誰かに教えてもらうアクションすら起こせず、「どうやって人を頼ればいいのか」「どう自分を出せばいいのか」というところから躓いて、失敗と苦労の連続でした。


— 挫折や、苦しかった経験はありますか?


今から4年前、全てがうまくいかず自暴自棄になっていた時はかなり辛かったです。当時、大学に通いながらアルバイトと個人営業をしていたのですが、全く成果が出ない時期が続いて本当にお金がありませんでした。ひと月の食費が2000円、2カ月~3カ月白米しか食べられないような生活で、その期間で8キロくらい痩せたのでよく周りから心配されていました。

今の若い人は夢や目標がないと言われていますが、僕もその時期は本当に同じで、自分は何をやっても上手くいかない、起業は無理だと目標を失いそうになっていました。ただ、他の人に負けたくないという想いで必死に続けたら、少しずつ成果に繋がりその辛い時期を乗り越えることができました。辛いことも乗り越えることができれば、自分を成長させる経験になるので、今壁にぶつかっている人も粘り強く頑張ってほしいです。

【未来】‟できる”の循環


— 今後の展望や目標を教えてください。


同世代のキャリア講師という強みを生かして、20代~30代に伝える活動は続けていきたいです。僕らが教育する方たちの入口は‟できない”が大前提です。だからこそ、できなかった方たちが成果を出し、新たなキャリアを築いていく姿を見ると、可能性を感じることができます。成長した方たちが、さらに同世代を育てていくという循環が今後絶対に重要になるので、それは僕らが与えることのできる1番の価値だと思っています。

僕の願いとして、「人生は嬉しいことや喜びのためにある」という価値を多くの方々に届けていきたいです。スポーツで勝つ、目標を達成するという一瞬の喜びのために、みんな長い期間練習したり、努力を重ねていると思うんですね。それが人生であって、苦しくて長い道のりも楽しんで取り組めるかどうかが鍵になると思います。本当の意味での人生は、自分の意志で行動し、人生を楽しんだと言えるかだと思うので、何事も楽しみながら自分の足で生きることのできる日本を創っていきたいです。


— 個人として成し遂げたいことはありますか?


あまり自分に対する欲求というものはない方ですが、周りの経営者や同世代には負けたくないので成長し続けたいと思っています。教育を通して人を育てる立場として、僕が圧倒的な大きな存在で在り続けていかないと、ついてきてくれる方たちに対して夢を見せてあげることができないので、今後も上を目指していきたいです。

将来的には、法人コンサルと法人研修に挑戦していきたいと思っています。同じキャリアの部分や人材教育という点で悩んでいる会社はすごく多いと思うんですね。僕らはまだ小規模ですけど、マネジメント部分に関してはかなり特化しているので、ベンチャー企業や中小企業など、人材のことで課題を抱えている企業に対しても支援を拡大していきたいと考えています。

【SDGs】自分らしさとプライド


— SDGsへの取り組みを教えてください。


教育に触れながら、日本の働きがいと経済成長に貢献していきたいです。日本が海外に比べて、働きがいを感じている人の割合が極端に少ない要因として、日本の‟最後までやり切りましょう!”という強い風潮が関係していると思います。もちろん、遅くまで残業する、定年まで1つの会社に務めるなどもいいことですが、せっかくならキャリア教育で、仕事に対して‟自分らしさ”や‟プライド”をもって働く人を増やしていきたいと考えています。

また、全体的に「自分を大切にする」という意識も高めていきたいです。日本特有の競争をさせないといった現実に背いた教育や型にはまった教育の弊害で、‟自分とは何か”ということに対して悩んでいる人が中高生を含め多くいらっしゃいます。そんな日本の教育を根本から改善し、自分という存在のすべてを理解し受け入れることのできる自己肯定感の高い人材を育てていきたいです。

【若者へエール】可能性は掴める


― 若い世代の方々へメッセージをお願いします。


自分や日本、そして世界に対してもっと可能性を感じてほしいです。今から40年~50年前は「世界の企業ランキングTOP100」のほぼ半分を日本が占めていたので、日本には本来そのポテンシャルがあるはずなんです。時代の変化によって、考えの甘い人や思考を停止する人が増えてしまいましたが、今こそ一人ひとりがその意識を変えていくべきだと思います。それが実現されたとき、日本は世界をリードする国に返り咲くことができると信じています。

僕も人にはあまり言わないですが、コンプレックスはたくさんあります。ただ、それを超越する強みを創ることや成長することは絶対にできるので、‟諦める”とか‟自分なんか”というマイナスな想いは捨ててください。日本だからできること、あなただからできることは必ずあります。そのためにまずは、自分自身を信じて可能性の溢れる人生を選択してほしいです。


三輪さんへのインタビューを終えて

今回、三輪さんにインタビューさせていただいて、若い世代の課題や人生を自分らしく生きることの重要性について伺うことができた。

「人に言われたからやる」だけでは本当の人生を生きているとは言えない。自分の意志で能動的に動いているか、楽しんで取り組んでいるか、考え次第で過程や結果が変わってくる。後悔しない人生を送るために、自分を理解し大切にした選択をすることが重要だと改めて気づかされた。

大きな壁に直面したとき、諦めて立ち止まるか、立ち向かい乗り越えるかによって将来の道は大きく分かれる。立ち向かい乗り越える道を選択する若い世代が増えるよう、今後も本メディアでは成功者や経営者の過去の困難への向き合い方を発信していく。

toyoshima

インタビュアー 兼 ライター

株式会社パーソナルナビ メディア事業部。
四年制大学の教育学部を卒業後、都内小学校に勤務。
退職後は教育者の経験を活かし、20代~30代を中心にキャリアアップ支援事業を行う現職に就く。

プロフィール

【氏名】
三輪 創琉(みわ つくる)

【事業内容】
人材教育

【経歴】 
1997年生まれ。福岡県出身。
18歳で福岡県から上京。大学在学中からビジネスの世界に挑戦。
完全歩合制の営業職を経験し、約1年で月収100万円を達成。
その傍ら経営者やプロスポーツ選手を顧客とした出張料理人としても独立。
現在はキャリア講師として活躍。

肩書
株式会社Mondo creation:代表取締役
株式会社i3 experience:取締役 兼 講師

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